セブンD(東京国際ファンタスティック映画祭2000にて)
(7 DAYS TO LIVE)
監督:セバスチャン・ニーマン
出演:アマンダ・ブラマー
2000年/米国/93分//☆☆
批評 スティーブン・キングのパクリ以外のなに?
今回のオールナイト企画で一番ひどい完成度を誇ったのがコレ。
実に全編パクリの嵐。しかもどれもこれも質の低さは超一級。
全体の根幹部分、作家が部屋にこもって本を書き、その作家が閉鎖環境で狂うというシチュエーションが「シャイニング」。
細かくは「ペット・セメタリー」とか「たたり」とか色々入ってる。
では最初にタイトルの7日間。これはその家に引っ越してきてから7日間で、そこに引っ越してきた夫婦は死ぬ(性格には殺し合う)という意味。
さて、なんで7日間でなのかは不明です。途中数分間に渡り、あまりにも冗長だったので寝てしまったので、ひょっとしたらそこに何らかの説明があったのかも。
この七日間。殺される予定のヒロインにはカウントダウンとして伝えられます。
最初はシャワーから出たときの鏡に。道路標識に、ラジオの転移予報が、額に、死んだはずの息子に、精神病患者に、そして...
この辺りはなかなか上手いです。
とくに天気予報。この演出は見事でした。
さて、それでもこの映画がつまらない理由。
なによりも失敗しているのは、なにがやりたいのかさっぱり分からない部分。
恐怖シーンを見せたいにしては説明的すぎる画。物語を見せた井にしては内容が散漫な脚本。
役者の演技が良い分、作品根幹部分の失敗が致命的に痛い。