ゴジラ ファイナル・ウォーズ
監督:北村龍平
出演:松岡昌宏/菊川怜/ドン・フライ
2004年/日/125分/☆☆
批評 北村G <自慰> 映画
過去の東宝特撮に出てきたアイテムやら、多数の怪獣やらを出した「ゴジラ」シリーズしばらく打ち止め映画。
相変わらず物語はどうでも良く、大雑把に言えば、怪獣が山ほど出てきたさぁ大変。という映画。
にもかかわらず怪獣バトルに意味が無いという斬新さ。
余談だが、一時中止は、言われているような興行成績的な理由や、技術的な理由やらではなく、東宝スタジオの大プール取り壊し (最近では、ゴジラ以外じゃほとんど使われない) がその最大の理由じゃないかと邪推している。
物語の流れが、無理やりにでも怪獣同士を戦わせようという素晴らしい内容であるにもかかわらず、最終段階において、怪獣バトルにまるで意味が無いのは大減点。
せっかく大バトルを作ってきたのに、最後の最後で、ゴジラが勝とうが負けようが意味が無いってのは、別の意味で驚きだ。
脚本上、怪獣バトルより重要であるはずの人間同士の戦闘も、毎度の北村っぷり。あいかわらず迫力も美しさも無い。
格闘技の美しさは、動き初めと終わって体が止まるその一瞬にあるという事を、彼は理解できないのだろうか?
結局のところ、この映画はゴジラなのではなく、いつもの北村映画にすぎない。
「パクリたい映像をパクッて、繋げたいように繋げた」ただそれだけの映画だ。
「斬新なゴジラ」という意見もあるようだが、単に歴代の「ゴジラ」シリーズでそんな自主制作映画のごとき低完成度の自己満足、自己完結映画を作ったヤツがいなかっただけにすぎん。