DEATH NOTE デスノート the Last name
監督:金子修介
出演:藤原竜也/松山ケンイチ/戸田恵梨香
2006年/日/140分/☆☆☆
批評 着地失敗っ!
前作に引き続き、顔を認識し、その本名をノートに書くと死ぬノートを手にした天才 月 <ライト> と、彼を追う天才 L の攻防戦。
前作に引き続き、いくつかの欠点を背負っている。
一つは、暴走する月を、暴走状態として描けなかったこと。
前半では、犯罪のない理想社会実現のために犯罪者抹殺を続けていたが、本作では目的を喪失し、L への目くらましのために暗殺を遂行する。
さらに、警察官を殺した第二のデスノート使いに正義について説教する。自分が同じ事をやっているというのに。
もう一つは、前半の山場。
第二のデスノート使いが登場する TV 局のシーンの作りがやたらとチープ。
いやもう、これどういう事よ。
思わず冷笑してしまったぞ。
そして、これはある意味最大の欠点。
最期の最期に、月 の知能指数が一気に下がる。
監視カメラの在処も記録ヶ所も分かっていない状況下で、なんでこうも好き勝手にやるんだ!?死亡確認もしないのか!?等々。
前半の面白さに対すると、後半はつじつま合わせに苦労して、しかも上手くまとまっていないような印象を受ける。
そこそこ面白い映画にはなっていると思うけどね。