ドゥーム
監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:カール・アーバン/ザ・ロック/ロザムンド・パイク
2005年/米・チェコ/104分//(ゲーマー評価)☆☆☆☆/(映画評価)☆☆☆
批評 ゲームファン以外が見る理由は特に無い
注 : 映画は「ドゥーム」、ゲームは「DOOM」と表記する
FPS の傑作、id software「DOOM」(Windows/FPS) ついに映画化!
とは言え、物語などお飾りに過ぎないあのゲームを、さてどうやって映画に!?と思っていたら、馬鹿全開。物語などほとんど存在しなかったっ!!
いちおうある物語は、「エイリアン2」並にメチャクチャな装備で身を固めた海兵隊員が、火星で銃を振り回す話。
ただし、ゲームをやったことのある人間なら「うぉ、チェーンガン!!」「うぉ、アサルトライフル!!」「なんてこった BFG かよっ!!!」と、腹を抱えて大爆笑できる事間違いなし。
最期には「民間人殺害を命じられ、反抗したら左遷させられた」という 1 の初期設定を髣髴とさせる状況が出てくるは、バーサクモード (それをとると、パンチが -映画には出てこない- バズーカ砲の威力と同義になる) に突入するはと、ゲームやっていない人は完全に置き去りの
しかし、私は「DOOM」のファンとして、これだけは許せないという二点を挙げざるを得ない。
1. ショットガン/ダブルショットガンが出てこない。
「DOOM」では主力なのに、なぜ誰も使っていないっ!!!
これをやると、もろ「エイリアン2」のヒックス伍長になってしまうという、映画的には大変危険な事ではある。
だが、妥協は無しだ。
すでに画作りが「エイリアン2」にそっくりなんだから。
2. BFG は、他には何も無い部屋の真ん中に置かれているにもかかわらず、取っても何も出てこない。
「DOOM」なら絶対に「これ取ったら、周りから敵が凄い量で出てくるんだろうなぁ」という状況だ。
ホラー要素の強い「DOOM」を再現するためにも、ぜひ BFG を取った直後に敵を出して欲しかった。
映画としても、そこで強い敵 (ロストソウルとかカコデーモンなら、かなり迫力あると思う) を出現させ、それを一撃で倒す描写を入れる事で、その強さを強烈にアピールできたと思うのだが。
壁に撃つより、よっぽど強くね。
要するに、映画としてどうか?と聞かれると、さして面白くない、と答えるしかない。
が、ゲームをやっていた人間なら、その馬鹿馬鹿しい引用の仕方に大笑いできる事間違いなしと答える事だろう。