寝ずの番
監督:マキノ雅彦
出演:中井貴一/木村佳乃/木下ほうか
2006年/日/110分/☆☆☆
批評 脚本なのか演出なのか編集なのかは微妙だが、途中で息切れしたな
通夜が終わり、寝ずの番をする事となった人たちの話なんだが、噺家の悪乗りが暴走。シモネタ満載の馬鹿話が続くという内容。
問題は、三件の寝ずの番 (つまりは合計三名死ぬ) の話の作りが、どれも同じ展開なので、途中で飽きるという点にある。
実際には、エロネタからゲリネタに移行する一件目。
ツキモノの話からエロネタに移行する二件目。
シリアスからシモネタに移行する三件目と、それなりにバリエーションを持たせてはいるのだが、流れのパターンがどれも一緒。
最初の一件目はゲラゲラ笑えるが、二件目以降は、流れが見えてしまって飽きる。
最初はシリアスで入り、途中から葬式が続く状況にキレた噺家が暴走して、どんどんくだらなくなってゆくという流れにするか、同じ流れでも演出や編集でもっと流れの速度を変えてやるとか、おなじネタでももっと面白くする方法があったと思う。