映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜
監督:寺本幸代
出演:水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ
2011年/日/108分/☆☆
批評 昔はコレで満足、だったんだよなぁ
北極で拾った巨大ロボットは、地球侵略を目論むロボット軍団の橋頭堡確保用戦闘ロボットだった。
ロボット軍団の地球侵略計画を、阻止せよっ!!
最大の欠点は、最終決戦の組み立てが下手だという事だろう。
敵侵略勢力の全てを、破壊されても痛くもかゆくも無い空間に誘い込んだのであれば、その入り口を閉じてしまえば一気に敵戦力の無力化が可能だ。
わざわざ戦う必要は無い。
敵をどうしても倒さねばならない、というのであればドラえもんの最終兵器「地球破壊ばくだん」を時限発動させて吹き飛ばしてしまえば良い。
やはり、わざわざ戦う必要は無い。
入り口をどうやって閉じるのか、という説明さえしておけば、この程度の穴はふさげるというのに (閉じるのを時限性にしておけば、「あとxx分抑えれば」というタイムリミットものになるので、敵が戦力を逐次投入せざるをえない理由の説明にもなるし、ドラえもんたちが戦闘に踏み切らざるをえない理由にもなる。「地球破壊ばくだん」は映画中には出てこないので、この作品的には無いものとすることに異存は無い)、なぜしなかった。
作品作り手の苦悩を、聖書をモチーフにした物語の中で語っていたり、本筋とは離れた細かい笑いがあったりと(いかに特命係といえども、地球防衛戦はできないと思うぞ)、そこそこ楽しませてくれたが、最終決戦の大きな穴を見過ごすことはできん。
とはいえ、小学生の頃はこれで納得できていたようなので (とは言え、あまりこの作品に乗れていた記憶も無いのだが)、これはこれでありなのだろう。
しかし、大人になってから見る映画じゃないなぁというのが、正直な感想だ。