SUPER 8/スーパーエイト
監督:J・J・エイブラムス
出演:ジョエル・コートニー/エル・ファニング/カイル・チャンドラー
2011年/米/111分/岸田恵子/☆☆☆
批評 もやっとした・・・
親に反対されながらも8ミリ映画を取る14歳の少年少女の物語。
撮影中に偶然遭遇した貨物列車転覆脱線事故。
はたしてその列車は何を積んでいたのか。
彼らは、何を撮ってしまったのか・・・
スピルバーグが大好きなのは分かったが、果てしなく物語規模が広がって行くスピルバーグに比べると、小さい範囲で綺麗にまとめた感が強い。
おかげで、田舎町から宇宙につながる道が、田舎町から田舎町の中でぐるぐる回ってそのまま終わってしまう。
しかも、無関係な人間を殺害し、町を大きく破壊行為を働いた“それ”に関しては、子供を心を通わせて、なんか妙に良い話で締めくくってしまうのも、何かしっくりこない。
つまらない訳じゃない。
だが、ハリウッドらしい派手さと、スピルバーグの過去作品のような懐古的雰囲気がすんなりかみ合わず、とどめになにかしっくりこない結末が、素直に「面白い」とは言えない原因だろう。