アベンジャーズ
監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・エヴァンス/マーク・ラファロ
2012年/米/144分/松崎広幸/☆☆☆☆
批評 あと一工夫欲しい
マーベルヒーロー大集結。
迫る強敵を殲滅せよっ!!
アベンジャーズ側の描写は見事だ。
短い時間の中で、ヒーロー軍団一人ひとりの描写をしているし、それぞれに見せ場を作っている。
しかし、それでも、上映時間に入れ込むには無理があった。
しわ寄せは、悪役の描写にいった。
特に、全体的に扱いがひどく、強く見えない。
ヒーロー達のかませ犬以上の存在には見えないのだ。
しかも最後のカットのおかげで「悪の中間管理職!?」という疑念を抱かせるにいたる。
もっとも、キャプテンアメリカに言われ、ハルクにされたことを思えば、そんなことは小さな問題のような気もするが。
ありゃぁいくらなんでも・・・
映像的な迫力はあるし、ヒーローたちの見せ場もある。
けど、この悪役の描写の薄さは、結果的に映画を大味にしてしまっているだけではなかろうか。
もっと、「絶対的な悪」「恐怖的な力」というのを観客に知らしめた方が、なお面白かったと思うのだが。