STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D
監督:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン
2012年/米/137分/戸田奈津子/☆☆
批評 久しぶりに見ると・・・
実は、映画館で Episode1 を見て以来、初めての STAR WARS Episode1 鑑賞。
始めてみた時は、「包囲、封鎖されている惑星に、簡単に出入りするなぁ」とか、「いや、この議会の意味は?」とか「なぜパルパティーンのフォースに気がつかない?」とか「ポッドレースの俯瞰追跡は、カメラ位置下げればもっと面白いだろうに」とかいう部分が気になって気になって仕方なかったわけだが、そういう部分が「そもそも駄目だった」という認識で見る今回は、思いの他楽しめる映画だったなぁといのが素直な感想。
いろいろな所に手をいれ、3D 映画として面白くしようという努力をしていることも分かった。
だけれども。
手を入れるならそこじゃねぇだろ?
という部分も、非常に多い。
たとえば最後、グンガン族がナブーでドロイド軍と戦うシーン。
シリコングラフィックスのグラフィックワークステーションの性能限界 (Ep2、Ep3 では汎用機の並列に切り替えているのに注目) により、カメラガフィックスで両端から出てきてバタバタと倒れるだけの、はっきりいって迫力の無い戦闘シーン。
カット割りで一生懸命ごまかしているのは涙ぐましい努力といえるこのシーン。
今の技術で作り直せば、もっとダイナミックな戦闘シーンになるんじゃね?
フル CG シーンだから、人物合成の手間いらないよね。
背景書き換えたりするより手間隙かかるだろうけど、ベイダー卿の顔を書き換えるくらいだったら、こっち書き換えたほうがよくね?
という気分になってしまう。
期待値が高かった初見時に比べると、もはやなんの期待もしていない今回は、ルーカスが、趣向を凝らし、観客を楽しませようとしている事はよく分かった。
正直、ズレていると思うけどね。