ワイルド7
監督:羽住英一郎
出演:瑛太/椎名桔平/丸山隆平
2011年/日/109分/☆
批評 ただの駄目邦画
凶悪犯罪取締りのために結成された、超法規的犯罪対策組織「ワイルドセブン」。
彼らは、凶悪犯は逮捕ではなく皆殺しにする。
悪人に、逮捕された犯罪者をぶつけて皆殺しにするという基本構造は分かりやすい。
難しい理屈を付けるのではなく、物語を失速させるだけの説教が入らないのも好感度の面では良好だ。
けど、この映画はつまらない。
まず、悪人に無駄が多い。
最終的に倒す目標となる男は、自分の優位性を見せるためだけに、意味も無く相手を挑発する。
いきなりここで殺されたらどうするんだ?
情報を握っているから、他の人が守ってくれると根拠無く思っているが、目の前でいきなり銃撃されたら終わりだと思うが。
すまも、バンバン姿を見せてくれるので、恐怖感もあおられない。
あれなら司令室で、全てを影から操る男を演出したほうがよかったように思う。
とはいえ、これを瑣末的な欠点だと思わせる、もっと致命的な欠点がこの映画にはある。
それは、アクションシーンに迫力が無い、ということだ。
銃撃戦は間延びしている上に、音が軽い (銃撃音は、もっと低音を響かせたほうが迫力あると思うのだが)。
カースタント/バイクスタントも、スピード感が全然無い。
なんじゃこりゃぁ。
アクション映画なのにアクションシーンに迫力が無いって、駄目だろう。
もうちっと、どうにかして欲しかったね。