キャプテンハーロック
監督:荒牧伸志
出演:小栗旬/三浦春馬/蒼井優
2013年/日/115分/☆
批評 酷い脚本だ
冒頭、延々と字幕で世界を説明するのにウンザリしていると、驚くほど盛り上がらない戦闘シーンが始まり、何を軸にしているんだか分からない散漫な脚本で物語が進み、どう考えても辻褄が合わないまま伏線を回収できずに映画が終わった。
酷い映画であった。
特に、戦闘シーンも盛り上がらなさは驚いても良いんじゃなかろうか。
船橋に四人いるのに、役割分担がはっきりしているのは二人だけ。
他の二人は何しているの?
戦闘中のオペレーションを、会話でテンポ良く見せるのは宇宙戦闘アニメの必須技術。なぜなら、戦闘の進捗説明にもなるが、キャラの説明もそこで出来るからだ。
それと、この監督毎度のことなんだが、なんでカメラがレールにのったような動きしかしないのだろうか?
CG アニメだよね、これ。
レールとかクレーン使ってるわけじゃないんだから、もっと自由に発想したほうが良いんじゃなかろうか。
とはいえ、この映像的な問題は脚本の不出来と比べれば些細なものだと思う。
実際、フル 3D CG アニメーションの歴史を振り返る思い出す、徳田淳「VISITOR」。
低予算作品で、CG の出来も、1998年当時としてさえ良い出来ではなかった。
が、伊藤和典の脚本が丁寧で面白い作品になっていた。
脚本は重要だ。
映像より前に。