リトル・ヴォイス
監督:マーク・ハーマン
出演:ジェイン・ホロクス/ユアン・マクレガー
1998年/英/99分/☆☆☆☆
批評
「ブラス」のマーク・ハーマン監督の作品である。
「ブラス」では、過疎化した街に希望を与える”音楽”が出てきたが、今回は自閉症気味の女の子(にしか見えないけど、実際はどうなんだろう?)の自己表現の力と母親の呪縛から逃れるための力、そして亡き父に捧げる”音楽”が出てくる。
作品としては最後が駆け足になってしまったのが気になるが、人間ドラマを辺に長引かせるのよりは良いし、大した問題ではないと言える。
たしかに物語のテーマとして革命的なものがあるわけではない(むしろ古典的)し、演出的にも目新しさはない。
だが、小作としての完成度は極めて高く、一見の価値ありの作品に仕上がっている。