メッセンジャー
監督:馬場康夫
出演:飯島直子/草薙剛/矢部浩之
1999年/日/118分/☆☆
批評
TVです。演出からなにから、すべてがTVです。
TVでやらなかったのは予算の問題か?あ?と聞きたくなるくらいTVです。
脚本はよくまとまっていますが、最初から最後まで展開は読めます。しかも異常なまでのご都合主義と、人間の場所関係を完全に無視した展開が最高に笑えます。
いやちがう、正確に言うとそれより笑えるのは自転車の描写のいい加減さ。
スタンディングで時速60キロ出すは(出ない、絶対でない)、セッティングは異常に精密で、レースセッティングにしか見えないは(レースセッティングは、その距離さえ走れればいいように作るので、何キロ走るのかわからない自転車便には向かない)、ハイスピードセッティ
そして冒頭(と最後)の事故シーン。車の前側面に自転車がつっこんで、ドライバーが吹っ飛ぶのだが、自転車のペダルに足を固定しているのに(そういう描写があるのに)、体だけが車のボンネットを転がって落ちる。
なぜゆえそうなるか!?しかも時速60キロだろ?自転車ごと車を飛び越えて地面にたたきつけられて、全身打撲で意識不明はカタイぜ!!
それにな、自転車でも速度を出しすぎると警察に捕まるぞ!!少なくとも私は捕まったことがある!!
ま、それでもTVだと思えば見られるさ!!(だから☆☆さ)
余談だが、私はこれを「最低映画への有罪判決」の下準備として見に行った。はっきり言おう。この程度ではまだまだダメだ!!(最低映画じゃなかったのだから、むしろ喜ぶべきなのか?)