グッドナイト・ムーン
監督:クリス・コロンバス
出演:ジュリア・ロバーツ/スーザン・サランドン
1998年/米/125分/古田由紀子/☆☆☆
批評
良質のヒューマンドラマに仕上がってます。んが!!物語の構成上やむを得ないとは言え、ジャッキーがガン患者であるという描写がとびとびになってしまい、ふと気がつくと健康体に見えてしまう。
とくにクリスマス前に帰ってくる描写。ここでは飛行機から降りてくるジャッキーは最初車椅子に座って、かなり消耗した様子を描写しているのに、その後のシーンでは立って歩いて乗馬までしちゃいます。
たしかに黒澤明監督の「生きる」のように「ガンと、その前で意志を持って何かやり遂げようとする者」をテーマに描いた作品ではなく、「家族とは?」という作品テーマで作られている以上、そうした演出を控えなければ物語が成立しにくかったことは認めますが、あまりにもその落差が激しく、見ていてかなりさめてしまう。