エイリアン4
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:シガニー・ウィーバー/ウィノナ・ライダー/ロン・パールマン
1997年/アメリカ/107分/戸田奈津子
物語
溶鉱炉に身を投げ、忌まわしいエイリアンと共に死んだエレン・リプリー。
しかし、彼女は死の間際にエイリアンの子供を体内に宿していた。それに目を付けた科学者によって、回収された体組織を元に復活させられる。
宇宙船が研究室というその空間で目覚めた彼女は、その中で行われているエイリアンの研究を目の当たりにする。
そして、再びヤツの攻撃が始まった...
批評
1はホラー映画でした。2は戦闘アクション映画でした。3は意味不明でした。
4は1と2の良いとこどりです。そういう内容です。
あまりにおかしく感じたのは、「3から数百年後」の世界な割に、技術的な進歩がほとんど見られないこと。つまり、3より未来ってことを表してるのが台詞だけで、実質的に意味のない物になってしまっている。
いったい何のためにこんな設定にしたんだろうねぇ?
他の設定は良かったと思う。
特にリプリーを人間とエイリアンのハーフにしたことで、今までのように、単純にエイリアンを被害者として画くのではなく、人間のエゴや狂気みたいな物を全面に出すことに成功している。視点が変わっているので、まぁ賛否分かれるのは分かるんだけどね。
この監督は、“1”のリドリー・スコットほど、徹底的に美術を見せつけることもしなければ、“2”のジェームズ・キャメロンみたいに、終わったと思ってからもしつこく出てくる敵、みたいなしつこさが内分だけあっさりとしてる。
まぁそれだけに「エイリアン」というよりも、普通のモンスターアクションになっちゃったような気がするけど。
それだって、そう思ってみればそれなりに面白いと思う。
世間じゃけっこうボロクソだったけど、個人的にはこういう映画も好きだね。