年末無理矢理企画、来年期待する映画!!
まず絶対にはずせないのが「ロード・オブ・ザ・リング」。説明は不要だろう。すべてのファンタジーストーリーの大原点とまで言われる小説の映像化である。
大作でこれと双璧をなすのがジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ/エピソード2」。前作の悲惨な完成度から、はたしてルーカスは復帰できるのか?アナキン・スカイウォーカーをほぼ完全な新人という暴挙の結末やいかに!?別の意味での期待度も低くないよな。
バイオレンスムービーばかり撮っていた男に、はたしてなにがあったのか?ジョン・ウー「ウィンド・トーカーズ」。太平洋戦争を舞台にした戦争映画らしいのだが。
本来なら2001年12月公開だったのだが、完成が遅れているマーティン・スコセッシ「ギャング・オブ・ニューヨーク」。かつてのニューヨークを再現した巨大オープンセットの成果やいかに!?
はたして製作は順調なのか?はたして年内に完成するのか?ウォシャウスキー兄弟「マトリックス2」。前作で使った VFX の乱射は、すでに観客に知れ渡ってしまったという、圧倒的に不利な状況で、さてどう出る?
邦画では、「リング」のスタッフが再び恐怖を送り出す中田秀夫「仄暗い水の底から」。黒木瞳の不可思議な雰囲気は、はたしてホラーでどう生かされるのか?
油に乗りまくる韓国映画界との共同製作。長澤雅彦「ソウル」。「シュリ」と「ホワイトアウト」のスタッフらしいけど、どう考えても「シュリ」のスタッフの方が優秀そうだと思うのは私だけか?
仲原俊「コンセント」。田口ランディの原作を映像化。実はあんまり内容を知らない。とりあえず予告編で見る限りは面白そうだったからな。
田中光敏「化粧師」。化粧師が変えるのは、人間の外見だけなのか、それとも内面までも変化させることが出来るのか?さて、この題材を時代劇の中でどう始末した?
だいぶん前から製作してるけど、本当に完成するのか?大友克洋「スチーム・ボーイ」。まぁすでに製作追い込みらしいから、きっと来年中には見られるだろう。つーかいいかげん見せとけ。
ヨーロッパ方面は...今一つチェックしてない。とりあえずジェラール・クラヴジック「WASABI」か?
日本で撮影されたフランス映画。フランス人からは日本がどう見えているのかを知る良いチャンスではないかと思うが、世間ではジャン・レノと広末良子の競演が話題になっているようだ。
アジア系では、耳の聞こえない殺し屋と、穢れを知らぬ心やさしき少女の恋愛ドラマ。オキサイド&ダニー・パン「レイン」。ちょっと間違えると「レオン」になりそうな基本プロットが恐ろしい。
中国で撮影された、韓国の大チャンバラ映画。チョン・ウソン「武士」。最近躍進著しいチャン・ツィーも出演。ところで韓国映画では「燃ゆる月」がいまdない公開されていないのはどういうことだ?
「JSA」のスタッフが、今度は韓国初のハード・ボイルド映画に朝鮮。パク・チャヌク「Sympathy for Mr.Vengence」(日本公開未定)。これまで暖かい人間味あふれる役ばかりだったソン・ガンホが、冷徹な復讐鬼を演じるというのも気になるところ。
ほかにも、ジョン・カーペンター「ゴースト・オブ・マーズ」や、ブラッド・シルバーリング「Baby's in Black」(日本公開未定)、バリー・ソネンフェルド「メン・イン・ブラック2」。デイヴィッド・クローネンバーグ「スパイダー」(日本公開未定)、ドゥジャメル・ベンサラー「La Raid」(日本公開未定)など、見逃せそうに無い作品が目白押し。
はっはっはっは!!来年も映画館は燃えている!!来年も映画館を右から左、左から右と駆けずり回る一年になりそうだ。
そして私は、来年もこの Web の更新を続けるつもりでいる。
なのでこれをお読みの皆々様。
来年も我が Web ページ「欲望だけが人類を変える」を、よろしく!!
−30日−
今年もイロイロあった一年であった。
んが、さすがに大混乱の昨年 (参照) よりは遥かに平穏な一年だったと言えるだろう。
さすがに、いかど私といえどもあんな悪夢のような一年が続いたら頭が壊れるだろうが。
んでは年末だからやっとく!!今年、我が記憶にとどめられている映画!!
まずまっとうに面白かった作品。
自分探しの物語として斬新なことは無かったが、その卓越した演出で圧倒した青山真治「EUREKA」。
国家の理想、国家の思想、国境といった“大儀”に関係無く、友情は存在できるのか?をするどく問うたパク・チャヌク「JSA」。
米国映画であるが、マルキ・ド・サドの狂喜を通して、人間の愛憎を鋭く描いたフィリップ・カウフマン「クイルズ」や、米国の“今そこにある危機”とも言うべき麻薬問題を鮮烈に問うたスティーブン・ソダーバーグ「トラフィック」など、粒揃いで良かった作品は多かった。んが、今一つ“今年はこれがあったから”と思える強烈な作品が無かったのがちと残念。
腰砕けだった映画としてはティム・バートン「猿の惑星」。あの監督、あの素材でなんでこんな悲惨なことにと、涙無くして語れぬ映画であった。
最低だった映画としては、予想通りに凄惨な完成度だったマイケル・ベイ「パール・ハーバー」。そして、予想を遥かに越える壮絶な完成度だった坂口博信「FINAL FANTASY」。
っと、こんなもんか。
ここまで書いといてなんだが、実は明日も映画を見に行く予定 (えぇかげんにせいというツッコミは禁止) である。つまり、まぁ私の2001年映画戦線は終わっていない。
なにに行くかと問われれば、昨年に引き続き、映画館での新年カウントダウンイベントに参加などする予定である。
とは言え更新は行う。かなり早い時間に行うことになろうがな。
−29日−
−謝罪−
26日にチロっと書いた「東京裁判」は、すでに DVD が出てました。
クリストファー・ノーラン「メメント」☆☆☆。
結局、叙述トリックの連射か!!しかも、シーンを逆に並べているだけじゃないか。逆につなぐのに、なんらかのキーワードがあるのかと思うとそれさえない。
なんだかねぇ。アイディアはむっちゃ面白いのに、それが生かしきれてないように思うね。
なんつーの?楽しむためには叙述トリックを先読みして「次はこうなるのか!?」という予想しながら見るのではなく、「うぉ!?次どーなるんじゃぁ!?」とその場その場で感動しつつ見れば面白いのかも。
−28日−
この Web にも、実は様々な圧力がかかっている。個人運営であるが故の、様々な圧力。
私のところに来る圧力は、本当に恐ろしいのだ。
恐ろしさのあまり、時として圧力に屈さざるを得ないときもある。
「何々の批評を書け」(これはまれに実行される)
「はやく最低映画を更新しろ」(これは気分により実行される)
「日活ロマンポルノの特集を組め」(予定無し、完全に無し、分かったか某三人衆!!)
などの圧力が、世にも恐ろしい脅迫文とともにやってくる。
知り合いからだと、集団で掛かってくる時もあって侮れない。物理的に恐ろしいからだ!!
そんなわけで、今日は「やってくれ」という圧力を受けたネタをお送りする。
要請者は、登場人物の一人。Y だ。
ロッテの限定商品。そこに恐るべき名前の製品があった。
「Memories of Love 〜想い出の恋」
「想い出の愛じゃないのか?」などという疑問渦巻く中、とりあえず挑戦する。開けると解説
「ちょっと甘酸っぱくてせつない気持ちを
ピーチ味でまとめました」
よく分からん解説だ。
また一説によると過去の恋の味がするらしい。
それもまたよく分からん。しかし食い物は食ってなんぼ。レッツトライ!!
...では会社の方々の反応もあわせてどうぞ。
O「甘い」
T「甘酸っぱくせつない」
Y「味しねぇ」
私「恐ろしくまずっ!!」
なお、既婚者は一人 T のみ。ある人物によると、「彼にとって恋は過去。今は愛なんだよ」だそうだ。
このコメントは...いったいなんなんだろうねぇ。
−27日−
とっても映画を見たい気分だったので、会社帰りにダッシュ!!
アンドリュー・アダムソン/ヴィッキー・ジェンソン「シュレック」☆☆☆☆☆。
予想を遥かに越える良い映画であった。
「美女と野獣」をテーマに、よりブラックユーモアを効かせて大人向けの寓話に仕上げた作品。
どちらかと言えば笑える内容なのだが、「人は外見じゃぁ無い」というメッセージをまったく説教臭くなく伝える。しかも、予告編や絵柄からはまったく想像できないくらい子供向けではない。
この内容は、断じてディズニーでは作らせてもらえないだろう。ちなみに私はウォルト・ディズニー亡き後のディズニー映画が大嫌いだ!!
−26日−
マイケル・ベイ「パール・ハーバー」に脳みそが制圧されては困るので、その抗体を購入。
リチャード・フライシャー/舛田利雄/深作欣二「トラ!トラ!トラ!」の DVD 購入。
ちなみにプロデューサーは「史上最大の作戦」のダリル・F・ザナック。おかげで作り方がそっくり。
見ていてつらいのは日本軍の装備。
絶対に零戦に見えない零戦 (テキサンのカラーリングを変更した代物) や、どうみても赤城に見えない空母 (米軍の、本物の空母を使用しているため) などがその良い例だろう。
とは言え、空母から発艦する時に一度沈んでから浮き上がる描写は涙が出るほど素晴らしいがな。
物語的には、う〜む。微妙に戦争アクション映画っぽい作り方なんだよね。それが一番不満な点だ。監督の深作欣二が原因か?当初の予定通り、黒澤明が監督していればまた違った (米国スタッフともめて途中強制降板、その後の自殺騒動、“遺書”とまで呼ばれた「デルス・ウザーラ」の製作につながったと言われている) んだろうがな。
善悪とかそういう思想を抜きにして、ドキュメンタリー的に作られている点は文句なしなんだがな。
戦争関連の映画だと「日本の一番長い日」とか「東京裁判」あたりも DVD 出ると嬉しいのだが。
−25日−
昨日、私からのクリスマスプレゼントは受け取っていただけただろうか?
言わずと知れた最低映画への有罪判決「パール・ハーバー」(後編) である。
当所の予定より文章が長く、全四回分の量が入っていると言う極悪な内容だ。長けりゃ良いってもんじゃないけどな。
実際問題として読むのは大変かもしれん。それに見合うだけの内容だった、そう思ってもらえれば光栄だ。
高橋しん「最終兵器彼女」最終巻。
...こんな下らない結論のためにだらだら物語を続けていたんか?
「世界は滅びる。理由は分からない。
分かったところで、変えようもない。
けど、それでもその終末を君と過ごせたなら、僕は幸せだ」
Windows ゲーム「終末の過ごし方」はそういう結論を出した。そっちのほうがはるかに良い最後じゃないか?
−24日−
諸君!!今日は喪服で過ごしただろうな?
諸君!!まさか「なぜ故に喪服か?」と思ったのではあるまいな?
諸君!!私はそれが幻聴であると信じている!!
諸君!!しかしそうではない時のために、高らかに宣言しておこう!!
本日12月24日は、マッチ売りの少女の命日である!!
本日12月24日は、ネロとパトラッシュ (注「フランダースの犬」) の命日である!!
本日12月24日は、映画界の巨人。チャールズ・チャップリンの命日である!!
諸君!!この悲しい日に明るく振る舞うなど、私には出来ぬ!!
諸君!!我々ははたしてなにをするべきか!?
諸君!!それを考えてもらいたい。
諸君!!最期に一つだけ言っておこう。私はチャップリンが好きではない。
貴様とて去年はフリマで騒いでたじゃねぇかって?まぁ細かいことは気にすんな!!
−23日−
残念ながら、今年も挑戦者はいなかった。まぁここの Web は映画のページで、出展内容は PC ジャンクであるからな。
んが、「去年も売ってましたよね!?」という言葉をかけられたのは驚いた。
なんでも呼び込みつーか、売り込みの言葉?が、えらく特徴的で覚えていたんだそうな。
同行していた連中 (DAM_mark2 , n_2 , OguKazu , Taisho , その他) に言わせると、声がよくとおるんだそうな。
左隣のブースの方々には、大ウケの呼び込みだったしなぁ。
ちなみに私の話し方は、この Web 日記の話かたのままである。だってこの日記、普段のしゃべりを文字化しただけであるからな。そんなに特徴的か!?
なお今年の購入品。TOKYO MARUI製ガスブローバック銃「M92F」。ジョン・ウーが多用する拳銃として知られる。私の中では「リーサル・ウェアポン」や「DIE HEARD」のイメージが強いのだがな。
初代ファミコンのパチモノ。ウルトラマンの名シーン再現フィギュア。電車の電気制御について解説した「制御方式入門」、これは絶対に電気制御に関して専門の教育を受けた人間が作ったとしか思えぬ内容が、技術屋魂に直撃した。その他若干だ。
...散在を反省したのは昨日のことだったが、もう忘れたな。ところで部屋の掃除は土曜に行ったのだが、まぁ忘れよう。
−22日−
東京国際フォーラムで繰り広げられる狂乱の宴は明日。
昨年はいなかった挑戦者は、はたして今年はいるのだろうか!?むふふ、プレゼントは本当に用意いたしております。遅いと売り払うかもしれんがな。
「ProjectX DVD BOX2」購入。
今回は東京タワー建築や、南極観測隊の話が収録されている。う〜む、今月は「黒澤明音楽完全版」やら「ProjectX」やら、思いっきり散在しとるねぇ。って他人事じゃなくて、私のことではないか。
他にも欲しい DVD はあるのだがなぁ。ほら「仮面ライダークウガ」の DVD とか。
−21日−
東京国際フォーラムで繰り広げられる狂乱の宴まで後2日。
私の前で「次の最低映画はぜひ何々を!!」と推薦した方には、もれなくプレゼントを用意。ただし、私と一緒に旅行に行ったことのある連中は全員不許可。
システム復活。当所 Windows2000 での復旧も考えたのだが、結局 Windows98SE のままで復活させた。Me?持ってない。XP?持ってない。Linux?却下。
そんなこんなで (って昨日、今日と短いネタが入るな)JR 東日本(略)上野駅構内の某本屋、襲撃「電撃hp Vol.12」購入。
読むべき部分は唯一つ、秋山瑞人「イリヤの空、UFO の夏」。ちなみにこの文庫版をコイツに進めて汚染したのは何を隠そう私である(半分以上私信だが、来月「ダブルブリッド」の新刊が出るぞ)。
今回は、闘志に燃えるヒロイン二人が、ただひたすらに物を食いまくる話。その“物を食う”という描写の細かいこと細かいこと。
食い物そのものの描写もさることながら、豪快な食いっぷりの描写の面白さは圧倒的。おかげで異次元レベルで繰り広げられる大食バトルが面白い。
けど今回重要だったのは、イリヤが感情らしい感情を出すということなんだろう。「あきほには、ぜったいまけない」のである。「イリヤの鼻血ブーなイラスト」(扉ページより文章転載) なのである。あかんべーなのである。
では今回の男三人集の同行。
浅羽。出てくるけど蚊帳の外。不吉な予感の直撃を受ける。
水前寺。本人は出てこないが晶穂に負ける。
榎本。影も形もねぇ。どっかで出てくるかとも思ったのだが、哀れだ。
−20日−
東京国際フォーラムで繰り広げられる狂乱の宴、「東京ペディション」まで後3日。
今年も PC ジャンクで出店してる、とだけ言っておこう。
昨晩、我が主力 PC「天山」(私の PC はすべて旧日本軍の航空機名が付けられている)の HDD が死亡した。物理フォーマットからやり直した結果、HDD そのものは復旧はしたが、結果的にすべてのデータが失われてしまった。大打撃である。
ここでは一つ、書き掛けの映画批評のほとんど全部消滅したが、「パール・ハーバー」後編は被害を受けていない、と述べるにとどまって置こう。
HDD 死亡に意気消沈する私は、しかしこんな時にこそ上を向かねば!!ということでトニー・スコット「スパイゲーム」☆☆☆☆。
本当は来月アタマに見に行くつもりだったのだが、掲示板で「面白い」というカキコがあったし、時間的にジャストだったからな。
地味な画で作られたスパイの映画。と思いきや、どちらかというと男の友情のドラマ。
レッドフォード、いかげん自分の年齢を見とめろ!!
−19日−
東宝ミュージックより「黒澤明映画音楽完全版 上巻」が届く。
早速、我が最高の映画「七人の侍」(1954年)を聞く。
むぅ...やはりフィルムへの光学録音故か、ものすごいノイジーだ。しかも曲による音質のばらつきが激しい。
どうやら修復らしい修復を施していないな!?
とするとだ、あまり定かな記憶ではないのだが「ゴジラ」(同じく1954年だが、「七人の侍」完成後に製作に入った) の時は 6mmの磁気テープを使っていたはずだから、この後の作品になると音が違うか!?ということで続いて「隠し砦の三悪人」(1958年)。
おぉ!!磁気テープにはつき物のヒスノイズは乗っているが、かなりクリアだ。
やはり修復らしい修復は施していないのだろう。マスタによる差異がここまではっきり出てしまうのではな。
−18日−
ふと季節柄、サンタクロースについて考えてみた。空駆けるトナカイにのって現れる髭面の怪しい男、サンタクロース。
日本に限定して考えると、北欧を出発しロシア上空 (ひょっとすると北極海周りかもしれないが) を経由して日本に飛行してくると考えられる。プレゼントのいくつかは入国、あるいは出国審査ではじかれるだろうから、正式な手続きを踏んでいるとは考え難い。密出入国だ。当然だが領空侵犯してくるのだろう。
防空レーダー網やら対潜哨戒網やらを超低空でかすめ飛ぶ。そうとう緊張感あるフライトのはずだ。
危機、また危機を乗り越えて日本に接近してくると、自衛隊と在日米軍の防空システムが待ち構えている。
千歳や三沢からのスクランブルにあたったら、それこそ大騒ぎのはずだ。
数学的に考えてサンタクロースが一人であるとは思えないから、冷静時代にはあえなくソ連軍機に撃墜されたやつもおるんじゃないか?
そうまでして日本までプレゼントを届けるサンタクロース。いったい彼らを駆り立てる物はなんなのだろうか?なんにせよ、御苦労なこってある。
−17日−
ちょっとネタに困ったので、最近映画館でみた予告編二本で計る期待度。
まずはワールドプレミアの終了した「ロード・オブ・ザ・リング」(素直に「指輪物語」で出さないのはなんでなんだろうか?)。異様なまでのこの評価の高さはいったいなに?
「ハリー・ポッターと賢者の石」が、観客筋からの評価と批評家筋の評価が剥離 (これはよくあることだが) していたのに、こっちは両方から絶賛だもんな。
予告編を見る限りではたしかに出来はよさそうなのだが、ここまで絶賛だと思いっきり身構えてしまう。ただの天邪鬼か!?
身構えた作品に対して、全力で脱力したのが「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」。恋愛映画の予告編じゃねぇか。
前作では「犯罪だろ!!」と叫びたくなるようなアミダラとアナキンの年齢差が、違和感の無いレベルになっていたがな。あと、さすがに数年分開いただけに、CG モブシーンでカメラが動いてたね。
前作では CG 処理の重さ故なのか、カメラが全然動かなかったからねぇ (とは言え、あの CG を作り出した 3D-CG WS は当代随一の性能を持っていた シリコングラフィックス製の化け物なのだが)。
−16日−
最低映画への有罪判決「パール・ハーバー」(前編)は、予定よりも一日早く、昨日のうちに上げることに成功した。
私にしては珍しく、予定よりも早く書きあがったということだな。その原因は、1500円で販売されていたので、ついつい買ってしまった「パール・ハーバー」の DVD であることは言うまでもない。
えぇ、買いましたとも。すっげぇ後悔してるけどな。
なお、後編は最速でも22日。最悪でも年内ってことで今しばらくお待ちあれ。
金曜だったか?それまで知らんかったんだが、宮部みゆき「模倣犯」が映画化されるとか。
物語は、マスコミの言う「現代の凶悪事件」を見事に点いた傑作ミステリーだ。
監督は「39【刑法第39条】」の森田芳光。出来にばらつきがある人だからちょっと恐い。
主演は、SMAPの中居正広と山崎努。
山崎努が誰をやるのかは分かる。ひょっとしたら刑事かもしれないが、おそらく違うだろう。
問題は中居正広が誰をやるのかだ。群像激だから主演が誰だかよく分かららんので、適当に推測。まさか刑事じゃないだろう。途中で死ぬのも考え難い。キーマンの高校生にしちゃ歳をとりすぎてる。まままままままさか犯人!?
−15日−
岩井俊二「リリイ・シュシュのすべて」☆☆☆☆☆。
ただ、岩井作品なので作家性が極端に強いし、描写がいちいちキツイ。中学を舞台にした犯罪行為。援助交際という名の売春、協力させるためのレイプ、キーワードとなる音楽、インターネットという名前の媒体。
これは新しい宗教の形なのではないか!?とも思うが、それを受け入れられるかがこの作品を評価する上でのポイントではないか?
なお、受け入れるにしても、めちゃくちゃ痛い作品なので、ダウナーの状態で見るとものすごい鬱になるかも。
ジャン=ピエール・ジェネ「アメリ」。
評価の前に言っておきたいことがある。この映画の製作はクローディー・オサール。
この二人の名前にご記憶の方も多いだろう。そう「ロスト・チルドレン」の二人組みである。ダークな物語で観客を魅了したあの映画である。その後ジェネはハリウッドで「エイリアン4」を監督。そこそこに面白い作品を作り上げた。
しかし、どうしたジェネ!?毒が無い、どこにもないぞっ!
なのに良い映画作ってきたじゃねぇか!!!!!☆☆☆☆☆。
−14日−
ちょっと自己嫌悪に陥っている今日このごろ。なぜかって?まぁイロイロなことがあったんだよ。とは言え、落ち込んでいるときこそ気分を盛り上げねば。
さぁ、走る走る走る走る走る!!!!!ダァッシュ!!
向かう先は、あいもかわらず映画館。バズ・ラーマン「ムーラン・ルージュ」☆☆☆☆。
この映画を極彩色の面白さというか、装飾過剰でつまらないと言うか、それは人それぞれだろう。特に前半は。この前半戦を楽しめるかどうかがポイントじゃないか?
私は、冒頭のつかみは引っ張られた。あの「20th FOX」の出方はすごい(未見の人はぜひ劇場に。ビデオでは面白さが激減する)。
ところがその直後に展開されるダンスシーンは今ひとつ。カット割が細かすぎていかんよ。
けど、そこから先は良し。やむを得ぬヒロインの行動に、嫉妬で気が狂いそうになる主人公の心情をオーヴァーラップさせたダンスシーンは上手すぎ。
物語そのものは使い古された定番ものだし、その展開に斬新な部分も無い。
ん〜、これで冒頭のダンスシーンの完成度が高ければもっとよかったのになぁ。
−13日−
11日のウィルス警告文章を書き換えた。
なぜかって?今朝になってさらに三通ほど届いたのだ。しかも ISP が違う。この様子だとまだ来る可能性があるし、そのたびにいちいち書くのは面倒だし、最初の一人だけ、限定 (知らないひとがあれを見てメアドを特定できるとは思えぬ故に) とは言え公開しておくのは反則だと私が判断したからだ。
そんなわけで、ご覧の皆々様。ウィルスチェックをしてくれ!!
実害ないとは言え、すっげぇうっとおしいんです。
多方面からせかされている (お願いだ、メールで急かすのはかんべんせい) 「パールハーバー」への有罪判決であるが、日曜には上げられそうな状況である。
問題の第二稿からやむをえず全文改稿を実施。久しぶりの前後編 (文章は肥大化の傾向にあり、「ガンヘッド」は今や一回で入る文章量になっているが) となった。
あらかじめ宣言してしまうと、「歴史的にここがおかしい」という指摘は最小限しか行わない。
よって、軍事的な指摘を期待している方には、不満だらけの内容になるだろう。
とは言え、映画として見てあきらかにおかしい部分は指摘している。たとえば戦艦の間を零戦がすり抜けるときに、反対に友軍艦がいるのに機銃の水平射撃をぶちかます (しかも零戦の撃墜に失敗しているので、ただの同士討ちになっている) とか、そういうビジュアル的に明らかにおかしい部分だな。
そうでない部分。たとえば艦攻が空母から発艦する時に甲板からそのまま浮き上がる (機体重量の関係で、飛行甲板先端から一旦マイナス高度に落ちる) などはあえて無視した。
量があまりにも多かったので、さすがにカットせざるをえなかったのだ。
そんなわけで、書くのは進んでいる。もうちょっと待ってくれ!!
−12日−
某ファミレスに行く。
メニューにかかれた文字に、私の思考は停止した。
「いちごトリプルサンデー」
迷わなかったね、あぁ、そうとも、迷わなかったとも!!
ついでに言うと、たいやきが無かったので「うぐぅ、意地悪だよ」と言いそうになったのはきっと気のせいだ。
なお、そういうものを食いつつ(いや、まともにメシも食ったんだが)展開する会話は、FTP やらセキュリティーホールやらファイアーウォールやらが飛び交う濃い内容であったということだけを、ここには記そう。
重要なのは、そう 「いちごトリプルサンデー」なのだから。
なに?なぜ故 「いちごトリプルサンデー」が重要なのかって?そういう方は、まだまだ自分は堅気だと思って安心していてくれ。
−11日−
OCN サーバーからウィルスメールが届いた。心当たりのある方はとっとと削除することをお薦めいたしまする。
なお添付されていたのは W32_Badtrans。このウィルスが送られてくるのは初めてなのだが...大分作りのいいかげんなウィルスだな。
メールヘッダーにサーバー情報が載ったままで、ちゃちな擬装 (あんなん擬装のうちに入らん) がほどこされただけ。
EXE 感染の完全ステルス型らしいから、定期的にウィルスチェックしてないと見つけられないかもしれんが、これが脅威なのか?
感染するのはただの不注意じゃないか。
−10日−
「INSIDE DVD Vol2」購入。
今回の予告編は...「JSA」は、これは DVD に同じ物が収録されているな。
「ギフト」の日本版。「メメント」「小説家を見つけたら」「フォレスト・ガンプ」のオリジナル版。
うおぉぉぉぉぉ「ティファニーで朝食を」のオリジナル予告編だ。ひょっとすると DVD に収録されているのか!?買ってないから分からん。
にしても、ヘップバーンは美しいねぇ。うんうん。
ちなみに私は中学時代の文集に「好みのタイプ : “ローマの休日”のオードリー・ヘップバーン」(少しでも分かりやすくするためだろうか?さすがにアン王女とは書いていなかった)と書くような人間なのであしからず。
私はこういうことを書くから、年齢を疑われるんだよな。
− 9日−
市川昆「かあちゃん」☆☆☆☆。だけどこれ、見る人によっては☆☆になるのでは?
簡単に説明すると江戸時代、長屋で暮らす貧乏家族と、そこに押し入って説得されてそこでの生活に巻き込まれた泥棒の物語。悪人不在の人情時代劇だ。
全編にわたって、いかにも市川昆の演出。セピア調にまで色を飛ばした画は、人情時代劇としては非常に効果的。
ところで一箇所疑問が。オープニングタイト、黒バックに白抜きの極太明朝体。これは良い。とてもカッコ良い。お、おや?あれ?なんで文字が直角に折れない!?
− 8日−
小野田嘉幹「伊能忠敬 −子午線の夢−」☆☆☆。
当時としては、世界的にも見ないきわめて精巧な測量地図を作り出した伊能忠敬の、測量に向けた想いや、姿勢を描く。
平凡な、平凡な、平凡な、平凡な、平凡な時代劇。ところで、主演の加藤剛が大岡越前にしか見えないのは私の偏見か?
続いてフリッツ・ラング「メトロポリス」☆☆☆☆☆。
見たのが修復版じゃないのがちょっと悲しい。この版はビデオでは見てるからねぇ。まぁヒルムってことで良しとしよう。
言えることは唯一つ。すげぇ映画だってことだな。
− 7日−
本日は会社の忘年会であった。そこで、実に一年ぶりに大学時代の友人と会う。
彼曰く、「お前の Web ページをたぁまに会社見るけど、あのアタマのページを見るたびに、会社で見るのが危険な、ヤバイページを見ている気分にさせられる」そうだ。
しかも、かつて研修中に私を犯罪者呼ばわりした女性もそのコメントにうなずいている!?
ぶっちゃけた話、そういう感想を抱く人は多いらしい。友人連中には一通り言われたからなぁ。
皆々様どーですか?この Web の最初のデザイン、いきなり「警告」が出てきてしまうってのはアングラサイトにみえます?「一見したら忘れられない」をコンセプトにしているのだが、知り合いには「やりすぎ」か「貴様らしい」のどちらかなんだよね。
つーことでご意見大募集。掲示板でもメールでも「あの先頭ページは...」という意見をもらえると嬉しいぞ。
− 6日−
谷甲州「彼方の山へ」購入 & 読破。
SF 作家として著名な谷甲州の、自伝である。一番面白かったのは、新田次郎賞 (登山小説?に送られる賞) 受賞の話だろうか。
受賞した電話を受け取った瞬間から始まる、10日間に及ぶ壮大な宴会の全て。
いかにして宴会は始まり、いかにして宴会が広がってゆくのかの工程がとてつもなく面白い。電車の中で笑いをこらえるのが大変だったぜ。
そして家族の写真にニヤリ。
ほほう、これが SF マガジン誌上で親馬鹿全開発言をさせたご家族ですな!!
− 5日−
これからの首都圏は Suica っすよ!!ということで、Suica 定期券に切り替える。
Suica 定期券を説明しておくと、JR 東日本が首都圏で運用を開始した新型の定期券で、従来の磁気認識システムではなく、IC チップによる認識システムを用いている。そのため、改札もタッチセンサーに触れるだけ (接触ではなく近接で可能) なので、定期券入れから出す必要もない。
また、IC チップにあらかじめ一定金額を貯めておく (=チャージしておく) ことができ、乗り越し清算金額分がチャージされていれば、そのまま改札を通過するだけで良いというシロモノである。
利用案内を読むと、なになに?小銭と一緒に入った状態では、正常に認識されないことがあります。銀紙が張られているタイプのポイントカードと一緒に入っていると正常に認識されないことがあります。テレホンカードや (以下省略)
...どうやら財布の中に入れていてはいけないらしい。だめじゃんか!!
− 4日−
私は先週「黒澤明映画音楽完全版 上巻」の申し込みを行った。東宝レコードに、ネットで申し込んだ。
本日早朝。料金支払い先を通知するメールを受信した。文面は質素の一言。
申し込んだ商品の名前と金額、その振込先、そして会社名と取り扱い担当者の名前のみ書かれている。内容が極めて分かりやすくとても良い。
しかし、この程度の内容をどうして HTML メールで送ってくるか!!
TXT の方が、小さいし安全性も高いということを知らんのか?
追加
先月29日の謎のメールであるが、某ウィルスではないかという説もあったが、我が友からのメールであったと分かった旨、ここに宣言する。
− 3日−
まだ「METAL GEAR4」はクリアしていない。しかし、猛烈な勢いで不穏当な匂いが香ってきている。
よって本日は特別緊急企画「METAL GEAR4」の批判をお送りする。危険を回避するために、同色隠蔽でお送りいたす。
小島監督、あなたは決してやってはいけないことをやってしまいました。
シリーズ全体を貫く基本設定を無視したことだ。
これは「METAL GEAR」から「METAL GEAR SOLID」に変わった時に、FOXHOUND が NATO 所属の不正規戦部隊から米軍の特殊部隊に切り替わっていたことが最大。
だと思っていたら、あらビックリ。今度は METAL GEAR の基本設定まで変えおった。あれは戦略原子力潜水艦のごとき使いかたをするために開発されたものだったハズなんだがなぁ。
物語がよくある陰謀論にすぎないとか、やたらと台詞で説明するとか、そこらじゅうに散らばるデモムービーをつなげるためにゲームをプレイさせられている気分になるとか、まぁいろいろ問題はあるがな。
それでも、これだけ自由度があればま、いっか。という気分にはさせられる。
− 2日−
「METAL GEAR4」を推し進める。本当は映画館に行くつもりだったのだが...ま、いろいろとな。
現在ハリヤーを撃墜した直後。これって全体の進行としてはどのくらいなんだろうか?プレイ時間は5時間ほど。かなりゆっくりやっているのではないだろうか?
ちなみに発見されたのは一回。殺害はボスキャラ一人のみ。ふふん。このゲーム本来の楽しみ方に近いではないか。
前作は発見されず、最小限しか殺さずというプレイを、ステルス迷彩無しで出来るようになるまでやりこんだからなぁ...
さすがに現状ではそこまでやりこむことは出来んだろうがな。
− 1日−
いよいよ2001年も最後の月である。最後の月であるなぁ...
ふぅ、結局人類は木星にたどりつけていねぇ。悲しいなぁ、とっても悲しいなぁ!!!
と、そんなことを考えつつ fennek を襲撃すべくひっさしぶりに大学まで。うぅ、誰か私に「METAL GEAR4」をプレイする時間をくれ!!
しかし、なんだ。ひっさしぶりに大学まで車で行ったんだが、私の知らぬ間に高速道路のインターチェンジが消えてなくなっているじゃないですか!!流れる月日を感じるねぇ。
すまん、そんなわけで私はふたたび戦場に戻る。