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新日記
2004年 5月
 1日 [DVD 鑑賞]

 本日は、今敏「東京ゴッドファーザーズ」を見る
 昨日も書いたが、購入したのは限定生産のデラックスボックス。購入店では予約が途中で打ち切られていたので、けっこう売れているのではなかろうか?

 ボックスの内容は「千年女優」と同じボーナスディスクと解説つきの全編の画コンテ

 本編の画質は...これは狙ったんだろうな。
 かなりザラついた感じで、とても好きだ。内容にも合っていると思う。んが、デジタルのエッジの立った映像が好きな人は嫌うだろう。
 そうした、画質の好き嫌いは除いて見ると、画質は良い。
 アニメーションの上に暗いシーンが多いという MPEG 泣かせの映画であることを考えれば、高画質と言って良いのではなかろうか?

 画コンテと合わせて見ているという事もあるんだろうが見直すとまぁ色々と発見のある映画だ
 後日、メイキングを見た上でもう一回見直すとしよう。
 そうすりゃまた発見があるに違いない。




 2日 [作戦成功]

 工事正常終了無事に自室でデジタル BS / 110CS が楽しめる環境になった



 ブースターを使わずに



 ...おい。




 なにが分配器を通すと映らなくなる可能性が高いだ!!
 アンテナから分配器を通し、さらに延長コネクタでケーブルを継ぎ足し、アンテナから 20m 近くケーブルを這わせたが、受信レベル最高だぞ!!


 分配器を通した場合、「まず映らない。よほど強力なブースターを使っても定かではない」であって、「強力なブースターを使わねば映らない」と言われた分けではないが、つくづく家電屋の店員は役に立たないと強く思うこととなった。




 3日 [廃人化進行]

 CS 放送は人間を駄目にするという事実を体感している今日この頃。

 HDD / DVD レコーダーとして使用している PC の HDD の残り容量が吹っ飛ぶように減ってゆく。
 再放送が多いことを考えると、数日で速度が鈍化するだろうが、驚くばかりだ。



 ディスカバリーチャンネルは予想していたがファミリー劇場の破壊力は聞きしに勝る



 「西部警察」やってるし。Part1 はすでに終了し、Part2 だけど。
 しかも第一話は再放送含めて終わってるし。

 ...良いんだ、第二話からでも!!
 連続してるドラマじゃないんだから!!

 「ウルトラセブン」やってるし。
 こいつは第一話から全部行ける。


 日本映画チャンネルじゃぁ、河瀬直美「萌の朱雀」(ちなみにカンヌで日本人としては唯一、カンヌ史上最年少でカメラドールを受賞する事となった作品) とかやるし。



 映画の予告編をひたすら流してるチャンネルとかあるし!!



 むぅ。
 私はこれまで、ほとんど TV 放送を見ない生活を送っていたが、これからはかなり違う生活を送る事になりそうだ。




 4日 [ロボットはロマンだ!!]

 学研のメカモシリーズ「Crab」を組み立てる

 この Web でも書いた電子ブロックと同じ、大人の科学シリーズ。
 電子ブロックとは違い、こちらはモーターの力をリンク機構で伝える構造のロボット。

 名前の通り、蟹のように六本足で横方向に動く。

 箱を開けると、各動作部分ごとにパーツが分けられており、非常に分かりやすくなっている。
 新設丁寧に、ドライバ等の組み立てに必要な工具も入っている。サイズ的に小さいから、ちょっと使い難いいのはご愛嬌だろう。おまけだしね。

 こうして中身を確認していると、最近はプラモデルも作らなくなってしまったためか、まだ組み立て作業に入っていないのに楽しくなってくる。
 ノリノリのまま、組立作業に突入。


 説明書が若干分かり難い部分があったが詰まるほどではなく2時間くらいで組み立てが終わる


 モーターから脚部へのリンク機構はすべて剥き出しのため、動力がどう伝達されるのかが見ただけで分かるようになっており、なるほど、学習機材だと感じる。
 この歳になると、とっくに知っていることではあるんだがな。

 いぃんだ。組み立てる作業は面白く完成し電源を入れて動作するその瞬間は何歳になっても心躍る瞬間なのだ!!




 5日 [エイリアン]

 この GW 中ちょこちょこと見ている「エイリアン アルティメット・コレクション」だが「1」「2」が本編メイキング共に終わる

 リドリー・スコット「エイリアン」は嬉しいことにオリジナル版とディレクターズカットの両方が入っている
 特典ディスクには、低予算で大変だったというスタッフ & キャストの苦労話が満載。
 劇的効果を上げている演出のいくつかは、低予算故に生まれた苦肉の技らしい。

 ジェームズ・キャメロン「エイリアン2」は完全版のみで劇場公開版は無し残念だ
 完全版の丁寧さはもちろんだが、劇場版の速度優先の編集も嫌いじゃないからな。
 「1」と立て続けに見たんだが、映画の出来とは別に、「1」とは別の映画だという思いを強くした。
 特典ディスクには、完璧主義のキャメロンのおかげで凄く大変だったというスタッフ & キャストの苦労話が満載。

 両方とも、本編の画質は上々。さすがアルティメット。
 音声は英語 dts/英語 5.1ch と、日本語 5.1ch。字幕は日本語、英語の両方。

 さぁ、「4」に突入するか。
 「3」?そんな映画は記憶から抹消だっ!!




 6日 [ぎゃぁぁぁぁ「ビッグフィッシュ」も今月なのかぁぁぁぁぁぁ!]

 私の GW は日曜まで。今日、明日は有給休暇であるっ!!

 と、いう事で、昨日までの引きこもり生活よさようなら。今日は攻めに出る!!


 まずは一発目、水島努「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」☆☆☆

 笑った。けど、スタッフ暴走しすぎとりませんか?
 「イノセンス」みたいなマニア向けの映画ならともかく、これ家族狙いでしょ?
 映画なんて初めて観る!って人を対象にするせねばならないんだから、西部劇の常套を逆手にとったギャグを乱発するのは、正直どうかと。
 ゲラゲラ笑ったけどね。



 リチャード・リンクレイター「スクール・オブ・ロック」☆☆☆☆





 大爆笑!!





 たぶん現代アメリカンロックを知ってる人ならもっと面白いんだと思う
 「ムーランルージュ」の曲はほとんど歌えたけど、こっちはほとんど知らんのがなぁ、残念だなぁもっとノリノリで見たかったなぁ

 展開が、もろに「天使にラブソングを」とカブってる部分があるので、そこを減点。それと、教室であんなにアンプ使ってガンガンにロックやってたら速攻ばれる。そういう足回りをもっと作りこめば、あと一段面白くなったんじゃなかろうか。




 7日 [常磐高速と首都高外環]

 本日は、普通でなく疲れているので、端的に記すことにしよう。

 我が愛車である、ダイハツ「MIRA GINO」(軽自動車/MT)けっこうぶっ飛ばしてもなんら支障無く走行できることが判明した

 いやはや。
 以前乗っていたダイハツ「MIRA PARCO」(軽自動車/MT) では、時速100km を超えると、ガタガタ異常振動が発生して大変だったものだが。
 軽自動車の規格が変わっているとはいえ、技術進歩はあなどれぬ。




 8日 [MPEG2 は DivX に変換され HDD や DVD や CD に保存される]

 キャプチャに使用している HDD は 80Gbyte。
 普通に使用する分には問題ないが、MPEG2 の高ビットレートでの録画には不安が残る容量である。んが、これまではたいして撮らなかったので問題にならなかった。




 問題になったのはこの一週間。

 原因は、デジタル BS / CS 放送の実戦配備。




 大容量 HDD が安くなってる事に感謝しよう。HITACHI Deskstar HDS722516VLAT20(164.7Gbyte)購入
 こいつはキャッシュが小さいので、内臓にはせず、外付けリムーバブルで使用。
 以前購入し、外付けリムーバブルとして使用していた IBM の 120Gbyte HDD を内臓 HDD に切り替え、80Gbyte の HDD は外付けリムーバブルに。

 切り替え作業で、このファイルはアッチに、このファイルはコッチにと、ひたすらファイル転送で一日が潰れる。USB の遅さがネックになっているな。

 だが、この一日のおかげで、しばらくは持つだろう
 しばらくは、な。




 9日 [大爆笑作品]

 CS 放送シネフィルイマジカで放送していた映画を見る。
 ピーター・ジャクソン/コスタ・ボーテス「光と闇の伝説/コリン・マッケンジー」☆☆☆☆☆

 忘れられたニュージーランドの天才映画監督、コリン・マッンジーのヒルムが発見された、というシチュエーションに始まるモキュメンタリー映画(ドキュメンタリーに見せかけた作り話)。
 本物の記録映像と作り物の映像を混ぜる手法はもちろん、映画業界の人が本名のまま出てきてインタビューを受けているという構図を駆使し、「実際にいたんじゃないか?」と思わせることに成功している。

 映画はいかにうまく嘘をつくか = 観客を映画の中に没頭させるかが勝負だということをよく知る人間の見事な作品であると言えよう




10日 [無い!?]

 GW が終わってしまったので仕事に行く。

 そういえば GW 中は本屋にも行っていなかった。
 早速、上野駅構内の某本屋襲撃

 月刊「ナショナルジオグラフィック」(自然科学/日経ナショナルジオグラフィック社)購入

 特大ヒット本、「世界の中心で、愛を叫ぶ」を購入しようかと思ったのだが、売り切れで入手に失敗。
 この土曜から映画も始まったので、ふたたび売れだしたのだろうか。
 出版不況の昨今にあって景気の良いことだ。




11日 [8件目の発見]

 Sasser が大量に届き続けている。
 皆々様お願いだからウィルスチェックを!!

 ウィルスの攻撃におびえつつも、本日は本屋めぐりを断行。
 昨日の雪辱を果たすべく、なんとしても「世界の中心で、愛をさけぶ」を探すっ!!
 もはや、“探す”という読む前の過程を楽しんでいる有様であると言えよう。



 しかもこれがまた全然置いてない!!



 上野駅構内の某本屋に始まり、東京駅、品川駅構内の某本屋にも置いていない。会社周辺の計4件も全滅。

 こうなれば、やむをえぬ。

 ここになければ次の手はどーすんだ!?という、東京駅八重洲口出て徒歩数分の某本屋襲撃!!

 おぉ、あった!!
 片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」(恋愛?/小学館)購入

 近いうちに読んで、それから映画に行くとしよう。




12日 [恋愛は奇麗事じゃねぇと思うんですよ、私は]

 片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」(恋愛/小学館)読破


 ヒロインが知り合いの女性と同じ名前なのは、読んでいて妨げになるな。


 内容は少なくともこの内容では映画は期待できないと言わざるをえぬ
 予告編を見る限り、映画はカットバックのようだから、基本構造がかなり違うようだがな。

 主人公の視線で語られてるからこうなるのも仕方ないっちゃぁ仕方ないんだろうけど、ヒロインが神格化されてるのが気に入らない
 もっとも、このあたり、私の恋愛感が若干 (かなりという説もある) 特殊だからかもしれぬがな。

 ちなみに、私は氷室冴子「海が聞こえる」(恋愛/徳間書店) は、問題なく、というよりかなり好きな小説。
 なので、恋愛小説全般が駄目なわけではない、ということをここで補足しておこう。




13日 [えらい時間がかかったな]

 Ubi Soft「Splinter Cell : Pandora Tomorrow」(スニーキングアクション/Windows)クリア

 英語の指示で詰まっていたのだが、問題なのは、その前の指示を聞き落としていた事だった模様。
 最終ステージに関して、最初からやり直してようやくその事実に気が付いた。


 そうと知ってりゃ、やり直さずに済んだんだが、後の祭りであった。


 前作に比べるとただでさえ少ない銃撃戦はさらに少なくなり(発砲制限そのものが厳しくなっている)、最終ステージの大銃撃戦さえ無い
 スニーキング = 潜入が重視。“いかに見つからないか”が主体になり、難易度は格段に向上していたと言える。

 おかげで、よく出来たゲームではあるが、私のような FPS 好きとしては消化不良を起こすゲームであったと言えよう
 やっぱりトリガーハッピーになりたいからねぇ。

 物語?完全には把握できていないので、解説不能!!




14日 [惨劇を冷酷に]

 定時 = 映画館。
 このどこに問題があろうか!!

 ガス・ヴァン・サント「エレファント」☆☆☆☆☆

 コロンバイン高校の銃撃事件をモデルにした異色の青春映画。
 明白な物語など無い。
 ただ、どの学校の中にも渦巻く、あらゆる物が詰まっている映画。
 明白な主人公も無い。
 ただ、誰もが居そうな。あるいは居た学生がいる映画。

 避けられない最後の惨劇に向かって、恐ろしく冷静に、恐ろしく冷酷に、映画は時間を追いかける。

 強烈な映画であった




15日 [やってくれたぜ!!]

 エドワード・ズウィック「ラスト・サムライ」の DVD 購入

 実を言うと本編はあまり用が無い。
 まぁ、見直したい部分は何箇所かあるんだが...それよりメイキングが見たい!!ということで購入。ワーナーの DVD は安いからこういう買い方が出来るな。


 色々会って次々に予定が変わる中、突入可能だと判明した映画はこれだぁ!!ザック・スナイダー「ドーン・オブ・ザ・デッド」☆☆☆☆


 やってくれたぜ!!


 B 級魂溢れる見事なゾンビ映画であった




16日 [大失敗]

 エドワード・ズウィック「ラスト・サムライ」の DVD を見る

 本編だが、落ち着いた色調が再現され、薄暗い中雨が降りしきると言ったシーンでも画が破綻することもなく、満足の行く画質に仕上がっていた。

 音声は3トラック。英語、日本語、それとエドワード・ズウィックによるオーディオコメンタリー。
 字幕は、なんぞやたらと入っているが英語通常版しか見ていないので解説は控える。

 楽しみにしていた映像特典だが少なくとも私が期待した殺陣や美術に関してのメイキングは少なく物足りない

 大失敗である。




17日 [おぉねぇがぁいぃだぁ]

 挑戦者総数に対して届くウィルスメールの本数が非常に多くもしかして攻撃を受けているのではないかという疑いさえ持っている
 GW 中にくらべると減ったが (20本以上来る日もあった)、それでも一日10本は届いている。
 OutLook は使用していないので被害は最小限にとどまっているが、警告がいちいち上がるのはじつに煩わしい。


 皆々様ウィルスチェックをお願いしたい


 実は今日は、他にネタが無い。
 どうしようか。


 実のところ体調も今ひとつ。


 なので、今日は、おしまい。




18日 [これで打ち止めになる。ハズ]

 実のところ読み進めていた今野緒雪「マリア様がみてる」(学園百合/集英社コバルト)。某所からの指令通り 6巻までを読破
 一番大変だったのは、心理的な抵抗を乗り越え本棚から取り、レジまで持ってゆく事であった。


 5巻の途中で、ようやくこの小説の視線が理解できた。
 相変わらず描写が象徴的だとか、台詞がやたらと説明的だという基本的な感想は変わらんが、視線が理解できた事によって内容は理解できるようになった!!
 それでなんだ?という感想はあまり変わらんのだが、こういう本が一部で受けているという事実だけはよく分かったと言えよう。

 片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」(恋愛/小学館) もそうだったが、たまにであれば、こういう未体験文章も良いかも知れぬ。
 あくまでも“たまに”だがな




19日 [燃える漢、島本和彦!!]

 月刊「サンデーGX」(漫画/小学館)購入

 早速、島本和彦「吼えろペン!」
 今回は、一冊の中に二話ぶち込み。しかもカラーまであるという気合の入りよう。

 内容を一言で言うと。





 燃える漢の野球アクション!!





 猛烈に燃える内容であった。
 ところで、最後なんだが、あれはやはり、わだち充 (あだち充が元ネタだろう) を撃破したという事なのか!?


 浅野いにお「素晴らしい世界」のコミックも購入

 書き下ろしのラストエピソードは邪魔だ。
 雑誌の通り、一つ前のエピソードで終わりで良かったんじゃなかろうか?




20日 [生き残れ。味方を犠牲にしても]

 OVA「戦闘妖精雪風 OPERATION:4」をレンタルショップで借り見る

 これまでも物語性が薄かったが、本作ではついに物語らしい物語が消失。




 ついに物語ることをあきらめたか!?




 空中戦の画き方は OPERATION:1 からは想像もつかぬほど洗練されていて、かなり燃えられたがな。

 原作を忘れて空中戦だけ楽しむとするか。




21日 [死して屍拾う者無し]

 会社帰りに映画館ダッシュ!!実に久しぶりかと思ったら、先週もやってたじゃんかと、今になって思い出した。

 行定勲「世界の中心で、愛を叫ぶ」☆☆☆
 婚約者を目の前にしながら、10年前に死に別れた女性への未練で一杯の男の話。

 風景は美しく、時代差表現も実に上手かったと思う。
 学生時代の主人公の部屋にカメラが入った時に、ファミリーベシックがあった時はおもわず爆笑した。
 だが、私はこの映画を許すわけには行かぬ。





 私はこういう男(主人公)が大嫌いだからだ





 胸中の女性と過去に行きたいなら現在の婚約者を巻き込むな。
 現在の婚約者と共に前を向くなら過去を振り切るべくあがけ!!
 そちらでもなくただ流されるがままに進みおってからに。

 ラストも“テープの声が言ってたから”“重爺にいわれたから”片付けただけじゃないか。
 自分で選択するという言葉を知らんのか!?

 現実にこういう男を目の前にしたことがあるからなおさら腹が立つ!!




22日 [13時!?]

 目が覚める13時を回っていた





 心底驚いた!!





 映画館に行くのをあきらめ、引きこもって溜まった録画済 TV 番組を見まくる。
 つくづく CS 放送は人間を駄目にする。
 そう、これから分かる事実は、植木等は正しかったという事。



 わかっちゃいるけどやめられない!!



 まさにその通りだ!!




23日 [惜しい!!]

 本日は映画館へ。

 犬童一心「死に花」☆☆☆。

 日本の元気な爺さんは、宇宙に行かずに銀行の金庫をぶち破るという話。

 主要となる四人の爺様のきゃらくたが弱い。山崎努、青島幸男、谷啓、宇津井健という濃い芸達者を揃えながら、登場人物の性格付けが今ひとつ。



 もったいないぞっ!!




24日 [夏、接近中]

 SF 大会の Web を見ていたら、今年の星雲賞ノミネート作品(SF 大会参加者によって選ばれる SF 関連の小説やら映画やらコミックやらに贈られる賞)が発表になっていた。

 私は発表前の時点で、冲方丁「マルドゥック・スクランブル」が本命。山本弘「神は沈黙せず」と小川一水「第六大陸」がが対抗と睨んでいた。
 んが。事体は風雲急を告げた。




 秋山瑞人「イリヤの空、UFO の夏」がノミネートされているという事実の前に。




 ぐはぁっ!!まさかノミネートされるとは思わんかったぁ!!

 何に入れるか悩むところだ。
 野尻抱介「クレギオン」シリーズに取り掛かったばかりだと言うのに、四本とももう一回読み直してから決めるしかないか!?




25日 [強打]

 この文章を書こうとしたその時、悲劇は起きた。

 座っていた椅子が崩壊



 僅かに残った部分が、回転軸と化して体を前方に傾ける。



 厳密になんというのか知らぬが、胸部と腹部の境界線を見事机に打ちつけた



 まるで出来の悪いコントを実体験したような状況であるが、この痛みは冗談事ではない。

 ごく僅かな間に、重力によって生み出された速度は、やはり僅かなものだが、体を打ち付けさせるには十分なものであったことがここに実証されたと言えよう。
 ところで、もしかすると椅子を買ってこないといけないのか?
 ビデオデッキ、衛星のパラボラアンテナに続いて壊れたのが、まさか椅子とは。そうぞうだにせんかったな。




26日 [幾度となく「これで最後」と言いながら作られてるのが「ゴジラ」である]

 月刊「プレミア」(映画批評誌/婦人画報社)購入
 「トロイ」と「デイ・アフター・トゥモロー」の特集は、本編を見た後で読むとして、韓国映画の特集...も「シルミド」と「ブラザー・フット」を見た後だな。

 お、韓国のスター11人の紹介がある。
 トップが、チョン・ジヒョン。次がチェ・ミンシクとユ・ジテという豪華な顔ぶれ。
 って、チェ・ミンシク以外に、渋い男優がいないぞ!?
 最近パッとしないハン・ソッキュはともかく(渋い役者でもないし)、ソン・ガンホが乗ってないのはどうだ!?チェ・ミンスもいないぞ!?
 ソル・ギョルクと、アン・ソンギは「シルミド」の特集の中にいるようなので、それが救い!?

 韓国映画特集のさらに中にある「スキャンダル」の特集 (見る気が無いので読んだ) で、話題のペ・ヨンジョン (ヨン様と言われておるようだが) のインタビューが乗ってるので好きな人は御一読。

 ん〜、今月号は未見大作の特集が多くて、今、読める場所が少ないな〜などと思ってペラペラめくっていたら、邦画でアニメから実写になった(これから公開される作品を含む)作品のプロデューサーのコメントがいくつか乗っているのを発見。
 その中で笑えたのがこれ。

 「CASSHERN」のプロデューサー宮島秀司、曰く。

 「知名度の低いアニメの方が手を加えやすい」

 「新造人間キャシャーン」は知名度が低いアニメだったのか!?




27日 [椅子購入]

 立って PC を扱うのは無理がありすぎ、崩壊した椅子ではどうしようもないので、椅子を購入。

 とりあえず、座れるようになって一安心。

 早速、ディスカバリーチャンネルで放送していた「ロケットが爆発炎上した理由」なる番組を見る。録画したやつ。再度圧縮済み。
 米国のロケット開発を追いかけ、事故はなぜ発生したのかを考察する番組。
 最後に中国の史上空前の事故で締めくくる当たり、さすが米国番組と苦笑させられたが、他は総じて興味深い内容であった

 さぁて。次は JFK 暗殺の番組でも見るか。




28日 [危機一髪!]

 いかぁぁぁぁぁぁん!!
 本日最終日じゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 ということで、なんとか定時に離脱して映画館に走る。


 アンソニー・ミンゲラ「コールドマウンテン」☆☆☆☆☆

 南北戦争を背景に画かれる人間の愛情に関する映画にして典型的な平和賛美映画
 凄惨な戦闘シーンで始まり、家族の団欒で終わってるしね。

 あえて、あえていうなら。
 ジュード・ロウとニコール・キッドマンに問題あり。この役をやるには、この二人はちょっと歳を取りすぎてるんじゃないか!?




29日 [驚く!]

 なにはともあれ映画館に向かう。

 ティム・バートン「ビッグ・フィッシュ」☆☆☆☆☆

 これまでのバートンのダークファンタジー路線が好きな人間としては非常に驚く事に、真正面から感動させられた。
 ティム・バートンの映画で感動させられた事に心底びっくりした!!


 そして映画館から出てくると、本日公開の「下妻物語」が凄い混雑状態になっていた。
 これは見に行くタイミングを計らんと大変なことになりそうだねぇ。平日強行作、かな?




30日 [暑い...]

 冬が好きな私としては、悪夢のような暑さとなった本日の日中。

 久方ぶりにラジコンの飛行機TAIYO MINI AIRPLANE R/C「月光」(EPP 素材 -要するに発砲スチロール製の安物で壊れ難いのが売りだが、素人全開の私にはちょうど良い代物)を取り出し近所の河原まで飛ばしに行く

 腕が悪いのでたいして綺麗に飛ばんが、実に面白いものである。

 小型 R/C の代表的名作である BitCharge の成功後、こうした小型かつ安価な R/C が出てきているのは嬉しい限りだ。




31日 [月末恒例企画]

 来月最大の期待作品は、なんと言っても馬鹿映画の帝王の新作!!
 ローランド・エメリッヒ「デイ・アフター・トゥモロー」
 風呂敷広げまくり男エメリッヒの新作であるからして、物語はともかくビジュアルだけで見せてくれる素晴らしい馬鹿映画に違いない!!

 監督がなぁ、どうよ。いや、実力はある監督だけどファミリー向け映画なんて撮れるのか!?
 アルフォンソ・キュアロン「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
 ところで、予告編のハリーやハーマイオニーは、もはや“可愛い”という年齢ではないと思うのは私だけか!?

 ノリにノッてるニコール・キッドマン出演作品。
 ロバート・ベントン「白いカラス」
 ピューリッツァー賞受賞作家の小説の映画化。黒人夫婦の子供でありながら、肌の色が白く生まれた男。彼は自分が黒人であることを隠して生きて行く、という話らしい。
 人種差別大国米国らしい話なのか?

 そして来月は、なんと言っても韓国映画月刊!
 実話!?すげぇ話があるもんだ。しかも見事に隠蔽されていたそうで。恐ろしい。
 カン・ウソク「シルミド」
 北朝鮮書記長暗殺を目的に組織された極秘特務部隊が、政府の外交政策転換により邪魔になる。部隊抹殺を目論む政府と、それを察知した部隊員の壮絶なる抗争劇。

 「シュリ」の監督による最新作。
 カン・ジュギュ「ブラザーフッド」
 朝鮮戦争に翻弄される兄弟の物語らしい。「プライベート・ライアン」以降の戦争映画に共通する戦闘シーン満載の予告編が、色々な意味で面白い。

 ホラー映画らしい。定番通り、映画の中に幽霊が映ってるという宣伝がまた微笑ましい。
 イ・スヨン「四人の食卓」
 ホラー映画というより、真理サスペンスだとも言われているようだが、詳細は知らない。予告編は面白そうなので見に行こうかと。

 対して、邦画はあまり期待作品がない。

 ほとんど唯一の期待作品がこれ。
 羽住英一郎「海猿」
 海上保安庁潜水士を目指す若者を画いた作品。NHK か TV ドラマ化したこともある漫画原作の話らしいが、詳細は知らん。
 海上保安庁全面協力で作られた画が楽しみだ。

 邦画に関しては、現在公開中の「下妻物語」「キューティーハニー」があるから、公開中を含めればそう少なくない数の期待作品が在る。
 先月間違えて5月公開と書いてしまったが、「21g」「ゴッドファーザー」も今月公開で、実を言うと5月より6月のほうが公開ペースが速いのが実情。

 覚悟を決めて、さぁ、挑戦だっ!!




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