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新日記

2006年 6月

 
 1日 [「はやぶさ」、帰還に向けてまた一本前進っ!!]

 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部発表。

 2006年5月末現在の「はやぶさ」探査機の状況について

 四つあるイオンエンジンのうち、二つのエンジンで試験を実施し、加速状態は良好とある。
 川口淳一郎プロジェクトマネージャーはこれまでも、二機あれば帰還可能 (な推力を得られる) と繰り返し言っていた。
 と、言うことは。
 帰還への小さな一歩を踏み出せたことになる。


 地球の、地べたの上で、まっているぞ「はやぶさ」っ!!!

 ところで、今年の星雲賞授賞式 (星雲賞で受賞するのはもう規定事項と言えよう。だってあれ、GT500 に F1 カーが出ているというか、中学生サッカー選手権決勝戦の相手がブラジル代表というか、特大ハンディ戦にしか見えん) にはどなたが出てくるので?
 挨拶、楽しみにしておりますぜ。



 
 2日 [「はやぶさ」の理学成果が一気に出てきたっ!!]

 久しぶりに、2日連続で「はやぶさ」の情報だ。

 「はやぶさ」プロジェクトが、Space Pioneer Award を受賞

 Link を飛べば読めるが、川口淳一郎プロジェクトマネージャーが、ちょっと皮肉を利かせたことを言っている。

日本国内よりも米国で評価をいただいたことは、ある意味では皮肉なことではあ
りますが、これを励みとして、「はやぶさ」の地球帰還に向け、なお一層運用に
努力を傾注・継続して参りたいと思います。

 日本国内での賞は、もしかして、7月の SF 大会での「星雲賞」ですか!?
 いや、受賞が決定したわけではないが (以下昨日と同じ文章)

 「日米宇宙探査シンポジウム」での、川口淳一郎による「はやぶさ探査の主な成果」。

 あまり目新しい内容は無いが、これまでの状況整理には最適な内容だ。
 しかし強烈なのは、やはりこれだろう。

 「はやぶさ」によるイトカワの科学観測成果、科学雑誌「サイエンス」が特集!

 「Science」に論文7本!?

 す、すげぇ。
 英語が読めるなら、「Science」を手に入れて読みたい。


 けど、私の英語力じゃ読めない〜。


 今月 (正確には先月末) の月刊「ニュートン」(ニュートンプレス/自然科学) によると、来月の特集には含まれていない。
 ということは、最速でも再来月か!?

 あ〜、JAXA の Web あたりで、日本語で、読めるようにならんかなぁ。



 
 3日 [「トランスポーター2」劇場にて鑑賞]

 今年の頭だか、昨年末だからに出来た地元の映画館へ。
 GW に初めて行って以来、それなりに使用しているシネコンだ。そのうち、「その小屋どうだった?」に書く予定。

 ・・・渋谷の小屋とか、書いてて上げていない文章もあるんだよな、あそこ用には。

 まぁ良い。

 ウォルフガング・ピーターゼン「ポセイドン」を見るつもりだったのだが、残っている座席がいまいち。
 針路変更。
 「ポセイドン」の出来がいまいちなのはわかりきっている以上、内容はガタガタでも大丈夫だろう。
 なにせヤツが脚本だからな。

 ルイ・レテリエ「トランスポーター2」☆☆

 誰でも良い、リュック・ベッソンに脚本書かせるのをやめさせるんだっ!!
 色々と言いたいことはあるが、まず最初にそれが必要だ。

 なお、撮影地のいくつかがマイケル・ベイ「バッドボーイズ2バッド」とかぶっていて、面白い事になっていた。
 おぉ、こんも駐車場はっ!!
 おぉ、この橋はっ!!
 おぉ、この空港はっ!!

 本編とはなんの関係も無い面白さなんだがな。



 
 4日 [二本立てっ!!]

 朝から映画館へ。
 予定より寝坊したが、何、誰と待ち合わせしているわけでもない。
 見る時間を変更すればそれで済む話である。

 アンドリュー・ラウ「デイジー」☆☆☆

 一人の女性に恋をした一人の刑事と、殺し屋の物語。
 韓国映画的に展開し、香港映画的に決着する。
 香港映画足るもの、殴りこみは必須なのですね!?

 微妙な満足度のまま、続いては、昨日逃した (劇場は全然違うが) 映画に。

 ウォルフガング・ピーターゼン「ポセイドン」☆☆☆

 冒頭の CG とメインホールのセットで制作費が無くなったか?
 と、疑いたくなるくらい「反転した船内」が描かれない。ほとんどがダクトとタンクの中。反転しててもそうでなくても変わらんね。

 それと、悪い意味で最近の映画になっている。
 ジェットコースターのごとき勢いで、イベントを発生させ、人間を描かない。ついでに爆発しすぎ。
 映像的な迫力はそれなりだが、それだけの映画になっちゃったな。

 行こうと思えば三本目も行けるが、明日からのことを考えると、それは極めて危険であると言わざるをえぬ。
 撤収っ!!



 
 5日 [「キング・コングが出来るまで 制作日誌」DISC2 見了]

 先日より見つづけていた、「キング・コングが出来るまで 制作日誌」DISC2 見了

 エイプリルフールのネタとして発信された「キング・コング」の続編話が、ネタと分からない形で入っているのは大減点。
 最後まで見れば、「ジャングルのセットは保存しておくんだ。続編で使うから」と言っていたセットを壊していたりするから、分からないわけではないのだが、分かりにくいよなぁ。

 書いておかないと勘違いされそうだが、お遊びの部分よりも、真面目な部分の方が多い。
 スチール写真の撮影 (パンフレットやプレスキット、宣伝で使用される写真はヒルムから切り出したのではなく、それ用に写真を撮る人がいる) や、照明、記録等、普段は日の当たらない、裏方の仕事ほど丁寧に紹介されており、大変興味深いものであった。

 続いて、ピーター・ジャクソン「キング・コング」コレクターズエディション DVD の特典ディスク観賞開始。

 「続・製作日記」になっている。
 しかも、まさに「続」としかいいようが無い内容になっている。

 撮影終了直後の、ポストプロダクションから先。
 Web で公開されたいた映像のまとめとは言え、「製作日誌」を見ていろぅ!!と言わんばかりの内容なのは減点だな。
 誰もが見ているわけでは無かろうに。

 映像特典はまだある。
 まだしばらくは、「キング・コング」の DVD を見る事になろう。
 その次は「ポセイドン・アドベンチャー」の映像特典だな。



 
 6日 [「キング・コング」コレクターズエディション DVD の特典ディスク見了]

 ピーター・ジャクソン「キング・コング」コレクターズエディション DVD の特典ディスク見了

 「スカルアイランド自然史」が面白いな。
 キングコングが生存していたとされるスカルアイランドの、ドキュメンタリ番組風。

 第二次以降のスカルアイランド探索や、第二次大戦後、スカルアイランドが火山の爆発で沈むという話を、よくまぁ丁寧に作った。

 「一部に再現映像を使用しています」

 なんてキャプションまで入れる懲りっぷり。
 電車の中で、思わずニヤリとしたぜ。

 これで、明日からはロナルド・ニーム「ポセイドン・アドベンチャー」の特典ディスクに入れる。
 それが終わったら、今度はたまってきている本を片付けねば。



 
 7日 [「Half Life2 Episode0」プレイ開始]

 Valve「Half Life2 Episode One」(Windows/FPS)プレイ開始

 始めたのは、先週だったような気もするが気にするのはやめよう。

 「Episode ONE」という語感から、てっきり「Half Life」と「Half Life2」をつなぐ話なのかと思っていたら、前作「Half Life2」終了直後からの物語であった。
 ちょっと意外。

 ゲームシステムとしての変更点は特に無いが、3D グラフィックエンジンが HDR 処理対応 (炎を見ると、輪郭がボケたり、金網の向こうに太陽があると、金網が光につぶされて飛んで見えたりと言った処理や、暗いところから明るいところに出ると、一瞬目の前が真っ白になったり、逆に明るいところから暗いところに入ると真っ暗で見えなくなったりする処理) になり、リアリスティック映像が楽しめるようになっている。

 事実上技術デモとして作られていた「Half Life2 LOST COAST」でその美しさは理解していたが、いやはやなんとも。
 圧倒的な美しさだな。

 HDR に対応した事で(ON / OFF の選択が可能)、HDR ON でゲームプレイしていると、戦闘に有利不利も生じる。
 ゲームの出来ももちろんだが、システムも十分に面白いぞっ!!



 
 8日 [久しぶりの怪我ネタ]

 昨日、右の足首をひねった。
 その時はさして痛くなかったのだが、今朝目覚めると、炸裂。

 い...いたい...

 ゆっくりであれば足を引きずらずに歩けるので、それで乗り切るしかなかろう。
 にしても、会社までが遠い。
 普段はエレベーターではなく階段を使う私だが、今日は階段を使わずにエレベーターを駆使する。

 そうじゃないとやっておられぬ。
 こりゃぁ、2〜3日は痛そうだ。

 痛くても、土曜日は映画館に行くがなっ!!
 映画館では座っているだけだから、痛くても大丈夫だしなっ!!



 
 9日 [ワールドカップと映画館と]

 本日より、サッカーワルドカップが開幕である。

 日本を応援していないわけではないのだが、個人的に好きなのはブラジル。
 個人儀を主体とした攻撃型サッカー。
 システムサッカー全盛期の欧州各国からは「時代遅れ」などと呼ばれているが、その時代遅れに4年前にみごと撃破されたのはお前らさっ!!

 録画ではあるが、スカパ110 では全試合ハイビジョン放送 (ハイビジョン対応 TV なんざ持っておらぬがな) するようだし、映画と平行してサッカーも楽しむことにしよう。

 とりあえず明日は...日本もブラジルも試合は無い。
 よし、映画館襲撃決定っ!!



 
10日 [映画館と舞台で一発ずつ]

 ワールドカップ初戦、独 vs コスタリカ (コスタリカの漢字表記が分からん!) を思わず見てしまったため、起床時刻がいつもより遅い。
 毎度のごとく、人と待ち合わせをしているわけではないから無問題。

 などと思っていた私が悪かった。

 今朝メールを見て驚く。
 召集令状かぁっ!!

 予定変更。

 いやだって、映画館襲撃は可能だもの

 ルー・チューアン「ココシリ」☆☆☆☆☆

 チベットカモシカの密猟者と、それを無証無給、すべて持ち出しで追う山岳パトロールの壮絶なる追跡劇の実話を映画化した作品。

 全編チベットロケのすさまじい映像と、まさに「壮絶」なる追跡。
 信条と信念のために、他のすべてを犠牲にする覚悟を決めた男の恐ろしさよっ!!

 実に強烈な一本であった。

 召集令状に従い、銀座小劇場へ。
 ・・・今日、池袋/渋谷系の映画館を襲撃するつもりだったら、召集令状のがれの必要があったな。

 レインボウ城「鯉の嵐!」☆☆

 見るのは、二度目の劇団である。

 現ヲタク文化の中枢を成すキャラクタを相手に、現実を直視しない人々を、“一般人”と呼ばれる人間を含めて (サンリオもネズミーもトロもトトロも、所詮キャラだ) ぶった切る話。
 正直、今回の内容は不発であったと思う。

 あれじゃぁ、現実を見ろというよりは偶像崇拝の禁止にしか見えん。
 そうでなくても「現実と空想の間に明白な境界線を引けるのか?」という問題に対する明白な線引きがなされていない。

 キャラクタという、背景 = 物語を背負ったものを否定しつつ、しかし物語でしかそれを語れないという自己矛盾をどう解決するのかも、また示されていない。

 最期の「勝ったのは農民だ」「私たちの負けだ」という台詞だって、キャラクタの発した言葉ではないか(元ネタを知らない。あれはオリジナルだというのならそれでも良いが、その場合、なんと不勉強なと失笑せざるをえない)。

 最大の欠点は、作中で発している「キャラモノ」とは何かを明白に出来なかったことだと思うけどね。


 劇場から出てくると、金曜日 21:30。会社で実際にあった、デスクで突っ伏した私を見ていた同じ部署の人との会話をふと思い出した。

「あ、YaNac が現実に打ちのめされている」
「い...祈っても神は助けてくれない。やるしかねぇんだ、やるしかっ!!」
「空想と違って、現実はキビシイっすからねぇ。終電までの残り時間は?」

 空想に逃避している暇など、開発系の職場の人間には無いっ!!!
 複雑な気持ちを抱えつつ、帰路につく。



 
11日 [CRT から液晶へ切り替える]

 地元の某有名安売り電気店が、店内改装のためセールを行っているとの情報を察知。
 昨日もやっていたらしい。
 ちぃ、すでに出遅れたかっ!!

 さすがに、めぼしい物はあらかた無い。
 いくつか欲しい物はあったのだが、と、思っていると、液晶ディスプレイが安いぞ。

 補助 PC「天山」、及び録画 PC「紫電・改」に接続している CRT は液晶へ切り替えようかと思っていた所だ。
 ちょうど良い。


 MITSUBISHI「RDT1712S」(17inch 液晶)購入


 「天山」「紫電・改」はディスプレイ切り替え機を使用しているので、デジタル接続はせずアナログで接続。
 ちともったいないが、やむを得まい。

 とりあえず、なんだ。
 画像特性が CRT と違いすぎて、とんでもなく違和感があるな。
 明度と彩度を調整して、しばらく使い込むとしよう。そうすれば、違和感もなくなるだろうて。



 
12日 [「ポセイドン・アドベンチャー」の特典ディスク見了]

 日本は、ワールドカップ初戦を敗北となった。

 敗北決定後に帰ってきたので、試合内容は知らん。
 問題は、水曜朝のブラジル戦をどうやって見るかだ。


 そんな敗北っぷりとは関係なく、ロナルド・ニーム「ポセイドン・アドベンチャー」の特典ディスク見了

 絶対的な時間は、そう長くないが内容は濃い。
 公開当時のメイキング TV 番組や、ロナルド・ニームのインタビュー等、資料としては一級品のものばかりだ。
 邦画の DVD もこれくらい“濃い”と、多少高くても買う気になるのだが、そこまで作られている DVD は少ない。

 深作欣二「復活の日」や、蔵原惟繕「南極物語」は良かった。

 なにはともあれ、面白い内容であった。
 パッケージに、「井筒監督オススメの1本!」とか書いてなければ、もっと良かったっ!!



 
13日 [電車の惨劇]

 いつもと同じ、帰りの電車の中だった。
 そう、いつもと同じ電車の中のはずだったのだ。

 電車は、空席の方が目立つ程度に空いていた。
 実際、私の隣に人がいなかったことと、前方に、明らかに酔っぱらって寝ているおっさんがいたのを覚えている。

 もうすぐ、降りる駅だ。

 そう思って、私が耳に引っかけていたイヤホンを外し、バックにしまった。
 その時、電車がブレーキをかけ、停車した。
 まだ鉄橋の上。やや"ガッタン"と停車し、緩やかに停車したという感じではないが、緊急停車という感じでもない。

 この位置での、ブレーキというと、上り電車がやや遅れていて、本来なら通過直前に青に鳴るであろう信号が赤のままになっているのだろうと当たりを付ける。

 案の定、車内アナウンスで赤信号による停車であったと告げられた。


 その時、本当の悲劇が幕を開けた。


 特に何が見えるわけでもないのに前方車両方向を見ていた私に、その時、本当は何が起きたのかを知ることは出来ない。
 視界のギリギリで何かが動いた。
 次の瞬間、車内に大きな、なにかが倒れる音が響きわたった。


 目の前で寝ていたよっぱらいが、床に倒れていた。


 ブレーキ時の衝撃でバランスを崩したのだろう。
 顔面からモロにつっこんで、しかもピクリとも動かない。


 大丈夫かおい。


 放置しておくわけにも行かん、最悪の事態を予想すると怖いことは怖いが、このまま放置するのはもっと怖い。
 声をかけ、肩を揺する。

 「ん...」

 意識はある。

 「ん...あ、大丈夫...」

 ゆっくりではあるが、立ち上がるおっさん。
 大丈夫そう...じゃない。かなり大変なことになっている。おっさん、大丈夫か!?

 床に、大変な事が起きていた。


 おっさん、カツラ取れちゃってますよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!


 ちょっと気まずかったぞ。



 
14日 [書籍一挙購入]

 会社帰りに、東京八重洲の某本屋襲撃。
 上野駅構内の某本屋だけではカバーできない本を探す必要がある。

 7andY にしろ AMAZON にしろ、ネット通販最大の欠点は「探していない本は探せない」という点にある。
 似たジャンルの本で売れているのは表示してくれるし、よく買う著者の新刊も案内してくれるが、近視眼的であまり役にたつものではない、というのが私の印象だ。

 その点実際の本屋なら、新刊棚を一通り眺めるだけでも、大いに収穫がある。

 とりあえず、先日知人に進められた有川浩「海の底」(メディアワークス/小説)購入
 なんでも作者は女性で、しかも怪獣ものらしい。

 続いては、文庫新刊棚で発見。
 実相寺昭雄「ウルトラマン誕生」(筑摩書房/ドキュメンタリ)も購入
 私に多大な影響を与えた特撮 TV ドラマ、「ウルトラマン」の製作話。だろう。たぶん。

 さらに、レジ脇に積まれていた、話題になってはいたが読んでいなかった横山秀夫「クライマーズ・ハイ」(文春文庫/小説)も購入
 御巣鷹の峰に墜落した、日航123便事故を、取材側から描いた“小説”。
 NHK で、ドラマにもなっていた記憶がある。見なかったが。DVD も出ていた記憶がある。買っていないし見ていないが。

 なんかまた読んでいない本が増えているのを感じるが、まぁ、仕方ないっ!!



 
15日 [「エミリーの記憶」読了]

  実は、まだ読んでいなかった谷甲州「エミリーの記憶」(早川/小説)読了

 先に購入してあった伊坂幸太郎「終末のフール」(集英社/小説) と、立花隆/秋山豊寛「宇宙よ」(文集文庫/インタビュー) を読んでおったのと、SF 大会に向けて、ちょっと古い (けど面白い) SF 小説の読み直しもやっているが故に。
 ついつい本棚からイーガンとクラークを発掘してしまったのが失敗の始まりだったな。

 まぁいいんだそんな話は。

 初期短編集の再版と言うことで、面白い作品もいまいちの作品もあるが、中々面白く読むことが出来た。
 「子供たちのカーニバル」なんかは、いとうせいこう「ノーライフキング」(新潮/小説) でも描かれた「暴走する子供達」とい意味で雰囲気が似ている。
 暴走の仕方が正反対ではあるのだが。

 「子供たちのカーニバル」が89年11月。
 「ノーライフキング」が91年05月か。

 この時代の特色なのかねぇ。
 とりあえず明日からは、有川浩「海の底」(メディアワークス/小説) に取りかかるとしよう。



 
16日 [「海の底」読了]

 有川浩「海の底」(メディアワークス/小説)読了

 実は読み始めたのは昨日の夜。
 Web UP し、ちょっとPC をいじり、ニュースを読み、さて寝る前に文体だけでもつかんでおくかと読み始めたのが運の尽き。
 一瞬で40頁まで読む。
 さらに、時計を見て驚く。


 タイムワープしたのか!?


 即時寝て、翌日電車の中で続きにとりかかる。
 ここんところ行きの電車は寝ていたにもかかわらず、というあたりに、その破壊力を感じていただけるとありがたい。

 横須賀の海上自衛隊基地一般公開日、その場所に、体長 2m の巨大なザリガニに似た甲殻類が群を成して上陸。
 人間をハサミで切断し貪り食う群に包囲された潜水艦に、二人の幹部候補と、民間の子供達が取り残される。

 横須賀を、怪獣の手から守り抜くことが出来るのか!?
 閉所密閉空間に閉じこめられた子供達の運命やいかに!?

 現場レベルでしか話を進めていない、潜水艦内部の描写が薄い、等の不満はあるが展開速度に物を言わせてそれを (少なくとも読んでいる間は) 感じさせないのは立派。

 なにせ、敵怪獣の攻撃開始が開始後7頁で、読者の前に怪獣が現れるのが8頁目という展開速度だ。
 頁を飛ばしたか、落丁しているのかと思ったよ、本当に。

 それにしても、警察の描写が良い。
 警察戦力では勝てない、自衛隊を担ぎ出さねばならんが、自衛隊出動はセイジハンダンにより難しいという状況において、恥も泥も全部かぶる決意を固めた警察による「見せつけるためだけに命を賭けて行われる敗走戦」と、それを分かっているからこそただ見ているしかない自衛隊の心理葛藤。


 泣けるぜおい。


 作者は女性と言うことだが (実際、男にゃ書けません、女性でなければ絶対に無理ですという描写もある)、いやはや、実に渋い男を描く。
 最後の怪獣殲滅戦がややあっけないが (警察官の憤りを描くにはあれがもっとも効果的なのは分かるが)、全体としてはよくまとまった面白い本であった。

 怪獣映画、怪獣特撮 TV にあこがれたすべての人間にお勧めの一冊である。



 
17日 [「タイヨウのうた」劇場にて鑑賞]

 日中は部屋の掃除。
 いいかげん、本を本棚にしまう「努力」をせねばならん状況であるが故に。
 努力なんだがな。入らないの明白だから。


 夕方から出撃。
 地元 (車で30分かかるが) に映画館があると便利で良い。なによりも、20時以降は1200円。
 素晴らしすぎる。前売り券を金券ショップで買うより、たいていは安い。

 小泉徳宏「タイヨウのうた」☆☆

 最期が主題歌のプロモーションビデオになってしまうのも大塚製薬の宣伝がそこら中露骨に入りまくるのも減点だが、主役二人。YUI と塚本高史を取り替えよう。な?まずはそこからだ。
 最初は脚本がおかしいのかと思ったが、しゃべりがヘタクソで演技力が悪いのを、台詞でカバーしようとしてどつぼにはまっている部分が多い。

 物語?
 重病ヒロインものに意外性が必要か?



 
18日 [「古代の遺跡から、宇宙まで」を聴く]

 東京理科大学創立125周年記念講演会「古代の遺跡から、宇宙まで」公聴のため、お台場の日本科学未来館へ。

 大学の研究展示を一通り見る。
 仕事に関係する研究もあるが、関係ないものの方が当然多い。
 研究室ごとに展示をしているのだと思うが、研究室によって密度に差があるのが目立つ。聞こうと思う研究に限って、密度が薄いのはどういうこっちゃ。

 一通り見た後で、fennek が到着。無事に合流。
 そのまま、7F の開場に突入する。ずいぶんと平均年齢が高そうな顔ぶれですな。

 最初は、ISAS の的川泰宣。
 宇宙開発の歴史からはじめて、「はやぶさ」の内容まで。
 前半は、的川泰宣「月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡」(中公新書/ドキュメンタリ) やらの、宇宙開発の基礎知識の部分について。
 これは正直、ロケット祭り参加者であれば「知っていないと問題外」の部分。

 正直なところ、これまで発表された概要の域。
 後半は、「はやぶさ」の話。
 こちらも、ほとんどは Web で公開されている内容だったが、所々に面白い話があった。

 体力、精神力の限界状態が続く管制室で「負けん気の強い」川口プロマネが「体力、精神力で崩れなかった事」が、結局の所モチベーションを保てた理由だろう、という部分は、現場にいた人間ならではの言葉だろう。

 続いては、アナウンサー?タレント?司会?の楠田枝里子。
 ナスカの地上絵の話。
 この人は、ナスカの地上絵の研究やら保護運動等を行っているという事を、今回初めて知った。
 前半は、楠田枝里子がナスカの地上絵の研究を行うにいたるまでの話。
 こちらは事実上、ナスカの地上絵の研究を行っていた独人科学者、マリア・ライヘとの出会いの話とも言える。
 マリア・ライヘを通じ、ナスカの地上絵の話へ。

 線を引く方法などは、知られたものであったが、初めて知ったのは地上絵を見る方法。
 「(車の)バンの上に立てば形は分かる」というのは興味深い。櫓を建てれば十分に見えるらしい。
 それくらいあそこは真っ平ららしい。
 100m 四方のサイズだからなんとなく見えそうな気はするが、そうか、それで見えてしまうのか。ちょっと驚いた。
 近年見つかっているナスカの地上絵が、実はナスカではなくその前文明であると言われているパルパ文明の物であり、発見され照り宇野もナスカの地上絵とは全然違う場所である、なども話も実に面白い。
 きっと知っている人には明白な事なのだろうけどね。

 後半は、主に楠田枝里子が発表した論文の概要。

 私が知らないだけで、Web up もされている内容との事。

 マリア・ライヘ基金(Eriko Kusuta's World)

 全体を通して、実に面白い企画であった。
 やはり知識を得るという事は面白い。

 学生時代は、そんなことまるで思わんかったがなっ!!!



 
19日 [サンタ・マリアの名に誓い、すべての不義に鉄槌をっ!!!!]

 朝っぱらからコンビニを襲撃し、月刊「サンデーGX」(小学館/漫画)購入
 どう考えても、上野駅構内の某本屋を襲撃している暇は無いが故に。

 なにはともあれ、広江礼威「ブラック・ラグーン」。

 ラブレス家頭首、ディエゴ・ラブレス死去。


主ではありません、若様。
―人を殺めるのはいつだって、
必ず―
人なのです。


 蓋し名言と共に、“猟犬”ロザリタ・チスネロス復活っ!!!


敵討ちなどと綺麗事は申しません、これは―
穢れた犬同士の共食いです。


 相変わらずの死んだ目っ!!!

 前回はともかく、今回の状況では、メイド服で戦闘に突入する理由がさぁっぱり分からんが、許すっ!!!

 あ、ロックとベニーとダッチは最後2頁にちょっとだけ出演。
 影も形も無いレヴィよりはマシだといえる!?



 
20日 [「OPERA9」公開]

 Opera Software「OPERA 9」(Web Browser) が正式リリースされた。

 現在、主力 PC「飛燕」では Mozilla「Firefox 1.5」(Web Browser) を使用しているが、補助 PC「天山」では「OPERA」を使用している。
 Web を見るのはほとんど「天山」なので、事実上もっとも使っている Web Browser と言えるだろう。

 Micro Soft「Internet Explorer」?
 ナンデスカソレ?

 何はともあれ、インストールする。

 まだほとんど使っていないのではっきりとは言えないが、前は、動作そのものは早いが、微妙に始動が遅いソフトだったように思うのだが、今回は始動も早くなっていると感じる。

 おかげで、トータルでは早いにもかかわらず、もっさりとした印象を受けた悲しさは無くなった。

 マウスジェスチャー (マウスの動きでページを閉じたり、戻したりすることができる、慣れればものすごく便利な機能) とタグブラウズ、そしてこの速度。

 実に素晴らしいっ!!



 
21日 [DVD まとめて三本購入]

 明日発売であるが、本日、ローランド・エメリッヒ「パトリオット」アルティメット・エディションと、ブライアン・ヘルゲランド「ロック・ユー!」アルティメット・エディションの DVD 購入。
 ついでに、レジの脇で投売りしていたクリストフ・バラティエ「コーラス」メモリアル・エディション DVD購入

 「パトリオット」は、以前購入した。
 んが、悲しいかな何者かに貸したっきり帰ってこない一本。
 思い当たる限りに聞いたのだが、誰も持っていない。
 やむを得んので再購入に踏み切る。
 ま、今回のアルティメットエディションは特典も日本語字幕付き (前のは対訳本付属で、見るのがすごく大変だった) だしな。

 「ロック・ユー!」も、以前 DVD を購入している。
 こっちは手元にあるがまた購入。
 正気ではないと言えるが、以前のは特典映像がほとんどついていなかった。んが、今回はアルティメットエディションということで、映像特典が充実。
 しかも、未公開シーン付き。
 買うしかないだろう!?

 「コーラス」は、レジ脇で投売りされるような完成度の映画ではないと思うのだが。
 不憫だ。こういうのを見ると、DVD が全体としてはあまり売れていない (ほんの一部が売れているだけ) という話にも、大いにうなずけるというものだ。
 発売時、他の DVD 購入計画とかぶっていて購入を断念していたんだが、今月の DVD 購入計画には (ちょっとではあるが) 余裕がある。購入にためらいは無い。

 また、通勤途中で映像特典を見て、本編は自宅で暇なときに見るという方法で見て行くことになるだろう。
 問題は、夏は暑いからあまり家にいない (図書館や博物館の方が涼しい) という事だな。
 本編を見るのは、果たして何時!?



 
22日 [ナスカの地上絵を想像する]

 なんぞほかに読まねばならん本があるような気もするが、気にするのはやめよう。
 楠田枝里子「ナスカ 砂の王国 地上絵の謎を追った マリア・ライヘの生涯」(文春/ドキュメンタリ)読書開始

 この日曜日に行われた東京理科大学創立125周年記念講演会の会場で売っていた本だ。
 楠田枝里子の講演中、「詳しくは〜」の枕詞の元、複数回にわたって出てきた本でもある。
 ・・・ただの商売上手!?

 まぁそれでも良い。
 講演が面白かったのも、興味を持ったのも事実だ。

 まだ冒頭しか読んでいないので、内容は、読み終わってから。
 とはいえ、口絵に興味深い写真が載っていたので、それについてちょこっとだけ書いておこう。

 地上絵は「車の、バンの上に立てば全体が見える」という話が、日曜の講演の中でもあった。
 この言葉を証明するように、研究者である独の考古学者、マリア・ライヘが 2m50cm...くらいだろうと思われる脚立 (たぶん) の上から何かを見ている写真がある。

 想像してみる。

 地上絵は、一辺が 100m を超えるくらいの大きさのものがあるそうだ。
 長辺100m ではなく、100m 四方であるから、けっこう大きい。
 しかし、ちょっと大きい学校の校庭であれば、入らないでもないサイズだ(私が通っていた高校の校庭なら間違いなく入る)。
 思えば、校庭に書かれた白線は、さすがに下に立っていると一部しか見えないが、一段高い朝礼台の上から背伸びをすればなんとか見渡せたことを思い出す。
 校舎二階のベランダからなら余裕だ。

 そう考えれば、「2m50cm くらいの脚立の上に立って見た時」の光景も、なんとなく想像できる。

 残念なのは、少なくとも口絵には、櫓の上から見た地上絵の写真が無い事だ。
 読み進めれば、本文中にその写真があるのだろうか?

 想像力で補完するにも限界がある。
 ぜひ見たいぞ。地上数メートルの櫓の上から見た地上絵を。



 
23日 [「ナスカ 砂の王国」読了]

 楠田枝里子「ナスカ 砂の王国 地上絵の謎を追った マリア・ライヘの生涯」(文春/ドキュメンタリ)読了

 副題の通り、ナスカの地上絵を、その生涯を通して研究した独人科学者マリア・ライヘの足跡を追った...ルポタージュだな、これは。
 研究内容にはほとんど踏み込まず、あくまでも「人」を追った本。
 作者自身が認めているとおり、やや気持ちが先走りすぎていてまとまっていない部分もあるが、分かりやすく、読みやすい文章でまとまっている本だと思う。

 昨日書いた「地上絵を地上数メートルから見た」写真は、ついに最期まで無かったが、元ネタの写真については、疑問のいくつかが解けた。
 まず、脚立と思われたのは、まさに脚立で、高さ約 2m。
 マリア・ライヘが好んで使っていたものだそうだ。

 また、有名なグンカンチョウで全長135m、サルは80m。

 なるほど、グンカンチョウはサイズが微妙で想像するのが難しいが、サルは想像しやすいな。
 これなら小学校の校庭でも入る (都内の狭い校庭だと難しそうだが)。

 ・・・記憶によると、「Google Earth」は解像度が上がってナスカの地上絵が見えるようになったという記事がどこかにあったな。
 近いうちに、探してみるとしよう。



 
24日 [「ウルトラヴァイオレット」劇場にて鑑賞]

 久しぶりに食を楽しんだ日中はともかく、夜は映画館襲撃。
 ・・・つくづく、地元に (スクリーンサイズには目をつぶる) 映画館があると便利だ。

 カート・ウィマー「ウルトラヴァイオレット」☆

 ジョン・カサヴァテス「グロリア」をベースに (影響を受けていないとは言わせん)、ガン=カタを進化させ、より突っ込みどころの多いアクションシーンを、寄り画で撮るという暴挙に出たため、えらいことになっちゃった映画。

 見たことを後悔するに十分な映画であった。



 
25日 [怒涛の参連発]

 今日は極限の予定で映画を見る羽目になる。
 悪いのは、間違いなく私だ。
 目覚めたのが、予定より60分遅かったのが原因なのだからなっ!!

 なにはともあれ一発目。
 塙幸成「初恋」☆☆☆☆

 府中三億円強奪事件の実行犯は、18歳の女子高生だった。
 という、まざに想像を絶する内容の小説を映画化。とは言え原作未読。

 主人公の、叔父の家にいる (そして邪魔にされている) 家庭環境を描ききれなかったのが欠点か?あるいは、私生活。
 それ故に、最期に本当の母親を見捨てるシーンが、いまいち活きていないように感じる。

 やりたいことは分かるんだけどね。

 続いて二本目。

 堤幸彦「トリック 劇場版2」☆☆☆

 いや、だからさ。
 どうしてこれが TV スペシャルじゃなくて劇場版なの?劇場版である意味ないじゃない。
 とう疑問が、最期まで付きまとう作品。

 いえ、けっして掘北真希が出てくると、「おまえが謎を解け、携帯電話出して」とか「五代さんはどこに!?」なんてことは思っておらぬ。
 思っていないってっ!!!

 凄いぞ。
 弐本日と参本目、それぞれ次の映画までの時間が30分も無い。
 まさに極限の予定に相応しい忙しさだ。

 パトリス・ルコント「親密すぎる打ち明け話」☆☆☆☆

 同じフロアのカウンセラーと間違えて、税理士の元にやってきた女。
 言い出すタイミングを失い、カウンセラーのふりをする羽目になる男。

 主人公の税理士の“過去”の話や、勘違いした女の話が、どこまで“真実”なのか、わるいは彼女の夫の話は、そこまで“事実”なのかがまったく明かされないという面で、やや消化不良だが、ほぼ一部屋で進行するとは思えぬ上、途中からまったく想像していなかった展開になり驚きまくる。

 やっぱりルコント、上手いなぁ。
 って、よく考えると、ルコントの映画を劇場で見るのは始めてやも知れぬ。
 背伸びしまくっていた高校時代に劇場で見ていてもおかしくないが、見た記憶は無い。

 久しぶりの劇場参連発。
 大満足!!とうほどではないが、そこそこ満足しつつも、久しぶりだと尻が痛いと思いながら、撤収。



 
26日 [月刊「Newton」を読む]

 なんだか日本では、日本敗退でサッカーワルドカップが終わったかのような有様だが (歩いていても、明らかにワールドカップ便乗売りが減っているのが分かる)、むしろこれからが本番なのである。

 イタリア vs オーストラリア。

 得点が無くとも、素晴らしいプレーが出ると悲鳴と歓声と、なによりも拍手が聞こえるのが良い。
 日本人は、相手チームのプレーに拍手する人が少ないからな。
 4年前、日本戦で相手チームのプレーに「上手い」と口走ったときの苦い想い出が・・・
 否!!重要なのは今だ。

 てな話とは関係なく、月刊「Newton」(ニュートンプレス/自然科学)を読む
 定期的にやっている恐竜特集ですな。
 恐竜の学説は、毎年のように変わるから (数ヶ月ごとにひっくり返ることさえある)、やってくれるのはありがたい。

 問題は来月号だ。
 来月号は3月25日発売!?特集も、今年の3月25日に発売された内容じゃないかっ!!

 おいぃ!!!本当の特集は何だぁあ!!!



 
27日 [「ロック・ユー!」の特典ディスク見了]

 イタリア vs オーストラリアは、実に面白い試合であった。
 今日はブラジル vs ガーナ。

 楽しむとしよう。

 そんなこととは関係なく、ブライアン・ヘルゲランド「ロック・ユー!」アルティメット・エディション DVD の特典ディスク見了
 さすがにポータブルプレーヤーを使うと見終わるのが早いな。

 映画最大の見せ場である馬上槍試合の撮影方法に衝撃を受ける。
 まさかワイヤーでカメラマンを吊り上げ、走る馬を後ろから追いかけて撮影していたとはっ!!
 あの浮遊感、標準レンズで撮ったとしか思えない遠近感 (望遠レンズで撮ると、どうしても遠近感が無くなる) に大納得。
 カメラマンも大変だ。

 他にも、試合会場が、実は町のセットを支えている部分を流用 (たいていの映画の場合、町のセットは表だけのハリボテである。ピーター・ジャクソン「キング・コング」のように、外しか撮らない店の中を作ってある映画は非常に少ない。作ってある事にも、作っていないことにも、一長一短がある) している等、非常に面白い部分もあるが、全体的にはいまいちだと思う。

 なぜなら、飛びぬけた特徴のある特典ではなく、当たり障りのない内容である事が一つ。
 もう一つは、それぞれの説明が短くて、「あと一歩踏み込んでくれっ!」という部分が多い。おかげで、全体的に薄味になってしまっている。
 あと、あえて言うのであれば、失敗談や撮影裏話を聞かせて欲しかったね。

 とは言え、次第点の内容ではある。
 本編の完成度と会わせれば、十分「買って良かった」DVD であったと言えよう。
 もっとも、まだ本編見てないから画質がどうなっているのか分からんけどね。



 
28日 [SF大会「ずんこん」参加引換証、届く]

 いよいよ来週末に迫った日本の夏、SF 大会。
  第45回日本 SF 大会みちのく SF 祭「ずんこん」の参加引換券が本日届く

 昨年までは、プログレスレポートと一緒に送られていたが、今年は別途、往復はがきで送られてきた。
 往復はがきの方が、封筒同梱よりも費用がかさむ分だけ運営的には不利のような気がするのだが、違うのだろうか?
 毎年赤字になる運営に、ちょっと心配する。

 だがしかし、心配は私の方にもある。
 今年は、努力はしたが、夏休みを SF 大会にぶつけることに失敗した。
 毎年、特に遠方での大会時は、夏休みをぶつけてそのまま旅行を楽しんでいた。だがっ!!今年はそれも儚い夢と消えた。

 ふふふふふふ。

 翌週、ものすごく辛そうだが、気合いでどうにかするしかあるまいっ!!!



 
29日 [「交響詩篇エウレカセブン」DVD 12巻購入]

 ローランド・エメリッヒ「パトリオット」アルティメットエディション DVD の特典ディスクに取り掛かる予定だったが、断念。
 ポータブルプレーヤーの充電を、しっかり忘れていたのだ。

 ポータブルプレーヤーの充電を忘れても、DVD を購入断念にはつながらない。
 つーことで、先週末に発売されていたが買いに行っていなかったTV アニメ「交響詩篇エウレカセブン」第12巻 DVD 購入

 12巻では、塔州連合軍イズモ艦が反乱を起こす話が入っている。
 実直であるが故に悲惨な目にあう役回りだった、イズモ艦のユルゲンス艦長が、実直であるが故にカッコよくなるシーン。
 叛乱を決意する大演説は、本当に燃えたっ!!!

 なお、「交響詩篇エウレカセブン」は、来月発売の13巻で完結。



 
30日 [もちろん来月期待する映画]

 前田建設ファンタジー事業部の新プロジェクトが始まった。

 これはいったい、どこに行くのか。

 これまでで、もっとも面白そうなプロジェクトが始まる。
 くそう。
 なんて面白そうな事をおっぱじめやがるんだっ!!!

 刮目して次を待ちつつ、来月期待する映画だっ!!

 まずはこれだ。
 テリー・ギリアム「ローズ・イン・タイドランド」
 商業映画に転向しようとしたのか!?けど中途半端で失敗しているぞ!?という「ブラザーズ・グリム」の惨劇を、果たしてどう突破してくるのか。
 ギリアム、期待しているぞっ!!大丈夫だよな!?

 もう一本の期待作がこれ。
 ジョン・ラセター「カーズ」
 Pixer の新作は、再び擬人化路線。今度は車の世界だそうで。

 期待していないが、同時に最高に期待しているのがこれ。
 ゴア・ヴァービンスキー「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
 同じスタッフ、ということは、最低線は越えているだろう。劇場で「わっ!」と爆笑出来て、席を立ったらしっかり忘れている。そうなってりゃそれで良しっ!!

 ドラマ「24」で、ある意味最も出生した男が映画界に殴り込みっ!!
 J・J・エイブラムス「M:i:III」
 ・・・いやあの、予告編がすでに笑えるのは私だけ?後ろの車が爆発して、なぜに、横に飛ぶのか!!

 最近流行のゲーム原作映画。
 クリストフ・ガンズ「サイレントヒル」
 クリストフ・ガンズか。「ジェヴォーダンの獣」か。まだ微妙な。
 それにしても、日本のゲームを日本で映画化できないって現実が、貧弱な日本映画制作システムをいやんなるくらい物語っちゃっていると思うのは私だけ?

 微妙ついでがもう一発。
 エロリー・エルカイェム「バタリアン4」
 一作目が1985年だから、約20年。「3」からでさえ13年ぶりとなるシリーズ最新作。
 監督が、「スパイダーパニック」!!
 いやもう、この微妙さがシリーズにふさわしい。

 続いて邦画。
 実は邦画もそこそこ本数あるんだよね。

 もういいです物語は、画が面白けりゃそれで許すっ!!
 樋口真嗣「日本沈没」
 予告編の豊川悦司はサイコーです。あの偉そうな演技がもう、たまりませんっ!!

 立て続けにアニメ三本いくぞ。
 千明孝一「ブレイブ ストーリー」
 宮部みゆき原作の小説の映画化。
 とは言えなぁ、宮部みゆき、ファンタジー小説っていまいちなんだよね、正直なところ。

 細田守「時をかける少女」
 こちらは筒井康隆の小説原作。
 とは言え、これあんまり筒井康隆らしくない本なんだけどね。

 宮崎吾朗「ゲド戦記」
 原作付き原作付き原作付き。つーことで、アニメ第三弾にして、原作付き第三弾。こちらはル・グインですな。
 映画の制作発表の時、「ガメラ2」で穂波碧 (水野美紀) の台詞を思い出したダメ人間、手を挙げなさい。


 はいっ!!!(いやほら、必然じゃん)


 いや、原作はもちろん読んだことあったけどね。
 とまぁ、来月は来月で見るべき映画は多い。がんばるぞ、他にも色々と忙しそうだがなっ!!



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