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新日記

2006年11月

 
 1日 [明日のためにっ!!]

 明日に備え、卓上でコンパクトデジカメを固定するための・・・なんと言えば良いか、出来の悪い自由雲台みたいなヤツを購入。

 先日の「はやぶさ」トークライブ第二段で、投影されるスライドを撮影するためにデジカメを使用したのだが、机の高さが微妙で、手持ちのミニ三脚では、どうにも使い勝手が悪い。
 これを解決するためのものだ。

 これから実験する時間も無いのでぶっつけ本番になるが、この際、やむを得まい。
 これまで幾度となく乗り越えてきたことだ。どうにかならなくても、どうにかするしかない。

 念のため、ミニ三脚も持ってゆけばどうにかなろう。



 
 2日 [ダムに穴を開けろっ!!!!!!!]

 仕事を定時でぶっちぎって、新宿ロフトプラスワンへ向かう。
 本日は、毎度おなじみ宇宙作家 presents「ロケットまつりS」・・・のハズなのだが、実際には「なぞなお宇宙講座」の面子による乗っ取りが発生。

 一部では有名な、野田指令の大暴走トークイベントと化す。
 アルコールが回ったのか、途中から本当に「暴走」状態に。

 極秘 (でもないけど) 計画の現状に始まり、最終的には簡易の物理学講座にまで発展。

 全体を通していえるのは、クラークの三法則。すなわち

 ここに書ける事が少ないのは毎度のことだが (特に今回は、教育機関の話やら、某民間ロケット開発の問題点話やらが出てきたのでな)、今回はクラークの三法則。すなわち

1. 高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張は概ね正しい。不可能であると言った場合、その主張はまず間違っている。
2. 可能性の限界を知る唯一の方法は、実際に限界までやってみることである。
3. 十分に発達した科学は、魔法と区別が付かない。

を強く思い出させてくれる内容であった。



 
 3日 [自転車オーバーオール]

 久しぶりに、自転車に乗りたいなぁ、と先日思った。
 最近は、折りたたみ自転車 (車に乗せている) くらいにしか乗っていない。あれは近距離ちょっとだけでしか乗れない (タイヤが小さいから、長距離乗るのは大変なのである) からねぇ。

 ということで、しばらく放置していた自転車、MIYATA「RUNNNER」を引っ張り出す。
 一通りの整備をこなし、ベアリングの交換は近所の自転車屋に頼む。
 ついでに前輪のタイヤ交換 (難しい作業ではないのだが、疲れ果ててやる気が起きなくなっていた)、そして、錆びて固着してしまったスタンドの交換を依頼する。

 タイヤの在庫が無い (ママチャと電動アシスト自転車、そして原チャを取り扱っているような自転車屋なのである。昔はレーサーも取り扱っていたのだが、少子化の影響かいつの間にやらなくなってしまった) から、ちょっと時間かかるよと言われるが、まぁ、仕方なかろう。

 来週辺りから、この Web にも自転車ネタが入り込む!?



 
 4日 [自転車と「デスノート」]

 会社の人から自転車、Bianchi「Mini VELO-8」を安価に譲り受ける

 タイヤサイズが 20inch と小さいので、近距離で使用する事になろう。
 なによりも我が家で一番大きい車、日産「BASARA」の三列目を倒すと、タイヤを外すことなくそのまま乗せられるサイズは魅力だ。

 タイヤを外せば我が軽自動車、ダイハツ「Mira GINO」にも乗りそうな気がするが、まだ試していないので不明。
 後部座席を倒して乗せることが出来るのであれば、色々と遊びに使えそうだ。

 とりあえず、空気入れを入手せねば。
 日本のヤツだと合わないんだよね。


 夜は、毎度のごとく映画館へ。
 金子修介「DEATH NOTE デスノート the Last name」☆☆☆

 見事、着地失敗。

 前半でも見られた、細かい部分の整合性が取れていない状況が炸裂してしまった、という所だな。
 最後の最後でなぁ、主役の知能指数が突然落ちるのがなぁ。

 終わりの時間は、日付を超えた。
 本日は、一本で撤収っ!!!



 
 5日 [「7月24日通りのクリスマス」と「父親たちの星条旗」]

 午前中、地元の図書館まで自転車までぶっ飛ばし、ついでに辺りを走り回る。
 ふむ。
 だいたい自転車のクセは分かった。
 来週には MIYATA「RUNNNER」もオーバーホールから復活する (ハズ) ので、次の日曜日には別の自転車ネタが入るかも!?

 午後は毎度のごとく映画館へ。

 村上正典「7月24日通りのクリスマス」☆☆

 開始後10分と予告編で、最期までの脚本と演出と演技がすべて想像でき、その想像のままに進行する映画。
 しかも演出は露骨に TV ドラマ。
 何度も書いているが、こういうのは TV ドラマでやってなさいっ!!!劇場でやるんじゃないっ!!!

 クリント・イーストウッド「父親たちの星条旗」☆☆☆☆☆

 硫黄島 (ちなみに日本語ではイオウトウ。英語ではイオウジマ) での戦いを日米双方から描いた二部作の第一弾。
 望まずして英雄にさせられてしまった三人の米兵が直面した、戦場と、帰国後に見た地獄を描いた作品。

 いやはや。「正義とは何か」を問い続ける、クリント・イーストウッドらしい、重たい一本であった。

 体力を存分に吸い取られた。
 第二部、日本側から描いた「硫黄島からの手紙」に期待しつつ、本日は撤収。



 
 6日 [当確!]

 と、言うことで。
 三才ブックス読者の集い「東京ペディ」の出展者入場証が本日届く

 実に二年ぶりですな。
 二年前は月刊「ゲームラボ」で申し込んでいたが、今回からは姉妹誌の、月刊「ラジオライフ」で申し込んでいるが、まぁジャンル他は変わらないので、影響はない。
 それよりも、場所が有楽町の東京国際フォーラムから、池袋の、サンシャインシティコンベンションセンターに変わったことの方が大きい。

 日時は12月23日(祝・土)。
 ブースの場所等、続報を待てっ!!(今月号を見るまで分からんのです)



 
 7日 [上野駅構内の某本屋襲撃]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」14巻(小学館/漫画)購入

 今回は活劇シーンが少なく、ミステリーものの展開部分のような内容。
 勢力図がはっきりしてきたのは良いのだが、一度退場した米軍の動きが出てこないのはやや不自然のように思う。
 自衛隊が都内に展開してしまっている現在の展開ではなおさら。

 とは言え、これまで無関係かと思われていた人物が意外な人物と繋がっていたりと、存分に楽しむ。
 次が楽しみだ。

 他にも買った本はあるが、ここでネタとして取り上げるかどうかは不明。
 他のネタがあるかどうかによるな。うん。



 
 8日 [「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」読了]

 昨日購入した、北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(文藝春秋/ドキュメント)読了

 裁判の傍聴に、予備知識無しで通い始めた著者の記録。
 今日、どこで、何があるのか、どういう事件で、どんな審議が行われるのか、さっぱり分からん作者の初期状態のおかげで、ものすごい臨場感のある内容になっている。

 裁判を通して見える、“人間”が、なんとまた面白く、なんとまたおかしく、なんとまた奇妙なものか。
 その奇妙な人々が、しかし時として、紙一重で己と重なる部分があって恐ろしささえ感じさせてくれる。
 奥の深い、そしてなによりも、「一度、傍聴してみようか」と思わせてくれる一冊であった。

 ちなみに、昨日購入した本は、まだ他にもある
 今のままだと、明日もそのネタ・・・かな?



 
 9日 [それが俺の有用性だ]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」1巻(早川/文庫)購入

 「マルドゥック・スクランブル」の前章となる物語。
 “スクランブル”では敵味方に分かれていた、ボイドとウフコック。彼らがまだ、相棒だった頃の話。
 毎週一冊、全3巻発売されるとの事。

 さぁ、読む速度と出る速度、どっちが速い!?
 一昨日購入した本は、また山と積まれて行くのか!?
 何冊か、すでに発注をかけてしまった本もあるぞ!?

 混迷の読書戦線、明日はどっちだ!?



 
10日 [復活]

 潜伏任務より復帰。
 ・・・まぁ、来週もどこかで潜伏せざるをえんだろうが。

 つーことで、久しぶりに機動 PC「飛燕」ではなく、自宅の補助 PC「天山」でこの文章を書いている。

 自宅に帰ると、玄関に MIYATA「RUNNNER」(自転車) が帰ってきていた。
 残されたメモによると、連絡があったから親が取りに行ってくれた (歩いて2〜3分の所にあるのである) らしい。
 一緒に請求書が貼り付けてあった・・・

 まぁ良い。
 現在の体力状況では、おそらく起きるのは明日 (って、もうとっくに“今日”になっているわけだが) の昼近く。
 それからだな、試走は。

 明日のネタは、これだ!?



 
11日 [雷雨の参発]

 すさまじい雷の音に、朝早く起きる。
 ・・・勘弁してくれよ。

 外を見ると、実に賑やかな事になっているじゃないかっ!!
 雷雨だっ!!久しぶりだっ!!

 こりゃぁ、今日は自転車の試走は無理だね。
 とは言え、移動手段は変わってもやることは変わらない。
 移動時間が短縮される分だけ、本数が増えるだけだ。

 ピーター・チャン「ウィンター・ソング」☆☆☆
 かつての恋人同士が、トップスターとなって再開する。今と過去をなぞるような映画の撮影現場で・・・
 という、あまり珍しいわけではない構造の映画。
 映画全体に漂う、「細かいことは気にするな」的部分こそ、香港映画だよなぁ。

 生野慈朗「手紙」☆☆☆☆☆
 兄の犯した殺人罪のために、迫害される人生を歩まざるをえない弟の苦悩を描いた作品。
 家族とは、罪とは、世間とは、差別とはを問う映画。出来は非常によい。
 だが、中盤の「差別は当然だ」と言い切った上で、「そこから始めるしかない」という強烈なメッセージ。その先に、それを上回るものが無かったのが残念。
 出来は本当に良い映画だと思うんだけどね。それだけに気になった。
 なお、映画の出来とは関係なくいくつかオモシロ箇所があったりもした。

 ジャレッド・ヘス「ナチョ・リブレ 覆面の神様」☆☆☆☆
 駄目男が、孤児院のために、微妙に間違ったがんばり方をする話。
 主演、ジャック・ブラック。
 いいね〜。この絶妙な B 級感。たまらんね。受け入れられない人にはどうしようもなくつまらない映画なんだろうけど。

 4本目に行けない時間ではない。
 幸い明日は休み。
 だがしかし、私の体力は極限に達している。今週は、潜伏任務があったりしてエライ大変だったからねぇ。

 明日は都内に行きたいしな。
 勇気ある撤収も必要だ。
 撤収っ!!



 
12日 [DVD & CD 購入DVD & CD 購入]

 用事を片付けるべく、ちょいと都内まで出かける。
 ついでに秋葉原襲撃。

 オリヴァー・ヒルシュビーゲル「ヒトラー 〜最期の12日間〜」エクステンデッド・エディション <終極BOX> 購入
 スペシャルエディション期間限定版をすでに持っているが、新たに購入。
 本編特別版 (20分追加の独公開版) はもちろんだが、それ以上に興味があったのは、「トラウドゥル・ユンゲ〜私はヒトラーの秘書だった〜」というドキュメンタリ映画。
 原作本著者、トラウドゥル・ユンゲの映画だ。
 近いうちに見たいな。

 ポイントがたまっているので、種ともこ「The Rainbow Songs 虹の女神」と、大塚愛「恋愛写真」の CDS も入手
 買っている CD が、クラシックか映画関係か、THE BLUE HEARTS 関連ばかりだなぁ。
 あ、クロマニヨンズは THE BLUE HEARTS 関連ね。ヒロトとマーシーのバンドだから。



 
13日 [「セックスボランティア」読了]

 河合香織「セックスボランティア」(新潮社/実録)読了

 自力生活が困難な重障害者の性を追った本。
 ハードカヴァーで出ていたときから気になってはいたのだが、文庫化にともない購入。
 端的に感想を言うと、「打ちのめされた」。

 酸素ボンベを付けていないと死ぬかもしれない男が、ソープランドに行き、命綱である酸素ボンベを外し、行為に挑むという話が出てくる。

 戦争において、死線にさらされる兵士の制的欲求は増大するという話を聞いたことがある。
 これは、前線の兵士に限らないという話も聞く。
 死に直面した者の直面する欲求だと。

 生への欲求が、すなわち性への欲求であるという事なのだろうか。

 生とは、あるいは性とは、極限的に言って、果たして何なのか。
 性的なものであるかどうかはともかく、果たして自分が、そこまで強烈な、命を賭してでも手に入れたい、やってみたい“何か”に対する衝動を得たことがあっただろうか。
 そもそも、生への、まさしく死を賭けるほどの渇望を、私が持っているだろうか。

 ・・・私の頭で考えるには、あまりみも難しい問題であると言えよう。

 思考を断ち切るべく、電車の中で顔を上げる。
 目の前で雑誌を広げているカップルが目に入る。
 左手の薬指に、二人とも指輪がある。夫婦、かな。私と同年代にみえるが、落ち着いた感じるのする二人だ。

 手にしている雑誌の特集記事はラブホテル。開いているページがその特集である事は、ページをめくるときの一瞬見えた記事で判断が出来た。

 そのカップルは、鶯谷 (山手線でも有数のラブホテル街がある) で降りた。
 夫婦でも、どちらかの実家に身を寄せていたりすると、ラブホテルを使用することがある、という話を聞いたことがある。
 それもまたラブホテルの有用性だと。

 平日だ、時間からして宿泊客である可能性が高い。
 それを加味した上で、手にしていた雑誌と、その駅を結びつけるのは早急かもしれない。
 それでも、手を繋いで、笑顔で電車を降りたカップルの姿が、読後の重圧を軽減させたのは事実だ。

 ・・・異質の重苦しい文章に仕上がっているなぁ、今日の新日記は。
 大丈夫。明日は元に戻るから。



 
14日 [乱歩原作映画の傑作、ついに DVD 化っ!!!]

 昨日のカップルは、がんばったんだろうか。
 ・・・いつもの調子というか、なんか変なシモネタページになってしまっているなぁ。

 まぁ良い。気にするな。
 その暴走っぷりもまた、本 Web「欲望だけが人類を変える」的であると納得していただこう。
 命を賭すほどではないが、私の映画鑑賞欲は強烈だ。
 ということで、毎度のように DVD 発売表を確認。
 基本的に、二ヶ月先を見据え、来月の予定を組み立てるのが私のやり方。

 今年の前半戦は、不作続きだったが、後半は盛り返している。
 これからは、DVD 購入ペースも上がるだろう。
 実際、11月、12月は、どれを削るかでかなり悩んでいるからな。
 で、1月はどうよ!?


 おっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 ついに出すか東映ビデオ
 実相寺昭雄「D坂の殺人事件」をっ!!!

 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」と「心理試験」を組み合わせ、映画全体に江戸川乱歩小説に漂う、エロスとサディズムを取り入れた名作だ。

 4,725円は、昨今の DVD 価格としては高いと言わざるをえん。
 だがしかし、安くして売れる映画だとはとても思えんので、妥協するしかあるまいっ!!
 1月21日が、今から楽しみだぜっ!!

 さぁ東宝ビデオ。
 なぜか未だに DVD 化していない、大河原孝夫「誘拐」はいつ出る!?
 さぁ松竹ビデオ。
 なぜか未だに DVD 化していない、渋谷実「好人好日」はいつ出る!?

 少なくとも此処に一人、DVD 化を熱望する人間がいるぞ!!



 
15日 [「マルドゥック・ヴェロシティ」1巻読了]

 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」1巻(早川/小説)読了

 前作の前章となる物語。
 前作では敵味方としてぶつかり合ったウフコックとボイルドの物語を、ボイルドの視点で語る。

 1巻の半分を使い、ようやく「楽園」崩壊と、それに続く「有用性の証明」たる マルドゥック・スクランブル 09 法が登場。
 そこからは、有用性の証明が画かれる。

 前作 (時代的には後の話なわけだが) での会話断片を考えると、けっこう先まで読めてしまうのが問題と言えよう。
 “過去”を画く、俗に言う「エピソード1」方式はかくも難しい。

 ま、十分面白いんだけどね。
 問題は、前作のカジノシーンを越える描写が、このシリーズに出てくるかどうか、かもしれんな。

 ちなみに、イースター博士は相変わらず良い味を出している。
 やがて殺されてしまう (と、前作で明かされている) “尊敬する師匠”も、その姿をあらわす。
 こっちも良い味の人物だ。

 おっと、もう2巻が出ているのか?
 すでに別の本を読み始めているので、その次かさらにその次になるが、とりあえず買っておかねば。



 
16日 [「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻購入]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻(早川/小説)購入

 来週発売予定の3巻までに、果たして読み終わることが出来るのか。
 せめて、月末発売の野尻抱介「ロケットガール」2巻(富士見/小説)までにはなんとかしたいのだが・・・難しいかもなぁ。

 本日購入は、その一冊のみ。
 のつもりだったが、他にも二冊ばかし購入。
 ネタになるかどうかは、忙しさ次第!?



 
17日 [読了購入読破購入、そして購入]

 多田文明「キャッチセールス潜入ルポ ついていったら、こうなった」(彩図社/実録)読了

 電話勧誘に路上のキャッチ、手紙の勧誘から SPAM メールにいたるまで、それらの誘いに乗ってみて、「説明を聞きに行ったら」どうなったかを追いかけた、タイトルに偽りの無い「潜入」ルポ。
 電話や路上のキャッチセールスの口撃することを無上の喜びとする、私のような太刀の悪い人間からすると、果たしてその先に何があるのかを教えてくれる素敵な本と言える。



 
18日 [「ロケガ」2巻読了]

 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻(早川/小説)を半分読み終えたところで一時中断
 野尻抱介「ロケットガール2 天使は結果オーライ」(富士見/小説)読了

 ライトノベルの上、一度読んだことがある本だ。サクサク読める。
 初めて読んだときもソウだったが、冥王星探査機に生涯を賭ける博士が泣ける。

 組み立ててから、十数年待った男。計画が立ち上がったのは、さらにその十年前。
 宇宙研究ではままある話なわけだが (いまだにデータを送り続けているボイジャー探査機など、打ち上げが1977年。計画立ち上げがいつだったのか知らないが、ほぼ間違いなく、40年以上前から動いている計画だ。初期の中核メンバーは全員亡くなられているだろう。宇宙探査とは、宇宙研究とは、かくも長い時間を要する、かくも壮大な物なのである。そして、基本的に、金にはならない)、それでも、いい話だと思えるものだ。

 ちなみに、現実の宇宙探査ミッションで最近発生したトラブルと言えば、火星から素晴らしい写真を送り続けていた「マーズ・グローバル・サーベイヤー」との通信が切れているのが最大だろうか。(参照 : SPACEDAILY)
 耐用年数を大幅に超えている状況だが、果たして回復するのか。
 ぜひ回復して、興味深い写真を、もっともっともっと、見せて欲しいぞ。

 なお、満身創痍となっている我等が日本の「はやぶさ」は、(表に出てきている) 動きは無い。
 年明けに予定されている、地球帰還に向けた準備はしているはずだがな。

 話がそれた。
 明日・・・は、無理かもしれんが、明後日には冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻を読み終わりたいところだ。
 22日は、3巻が出てしまうが故に。



 
19日 [Maid to Kill !!]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 広江礼威「BLACK LAGOON」6巻(小学館/漫画)購入
 ベニーさん大活躍の、偽札事件を収録。
 そういや、アニメ版でも先週やってましたな。「ロットン・ザ・ウィザ−ド」の馬鹿っぷりが素敵だ。
 ちなみに、アニメ版は順番が異なり、次は東京編 (漫画では、偽札事件の前が東京編)。

 ついでに、月刊「サンデーGX」(小学館/漫画)も購入
 こっちの「BLACK LAGOON」は、ガルシアおぼっちゃまが復活。して、ロベルタはどこに潜伏中!?まだ姿は見せず。

 クライマックスに向けて盛り上がっているのが、作・尹仁完/画・梁慶一「新暗行御史」。
 歴代登場人物勢ぞろいですな。
 後出てきていないのは、マルレーネくらいか?山道との勝負があるから、かならず復活するだろうが。



 
20日 [「田宮模型をつくった人々」読了]

 田宮俊作「田宮模型をつくった人々」(文藝春秋/ノンフィクション)読了

 前作、田宮俊作「田宮模型の仕事」(文藝春秋/ノンフィクション) と比べると、模型作りの直接的な話は減り、より心理的な話に突入。
 企業倫理や、商売倫理と言った、社長の自伝風味が強いように感じる。

 十分面白いが、しかし、前作の「波乱に満ちた制作現場」「暴走する職人魂」を期待すると、ちょっと違うものを読まされる事になった。

 さぁて、明日からは冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻 (早川/小説) に戻るぞ。
 頁数からして、明日には読み終わるはずだ。いや、読み終わらないと明後日の3巻に間に合わないので、非常にマズイ。



 
21日 [「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻読了]

 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」2巻(早川/文庫)読了

 後半の展開を存分に楽しむ。
 けどなぁ、やはりカジノシーンを越える衝撃は無い。あれは強烈すぎた。

 「マルドゥック・スクランブル」の状況を考えるに、3巻は大量虐殺でもあるのだろうか?
 少なくとも、ボイルドがウフコックを乱用し、虐殺をするシーンはあるはずだが。

 すべては、明日発売予定の3巻を読み終われば分かることだ。
 つーことで、明日も本ネタ。

 一段落したから、明日で本ネタの連続は止まる・・・と、思う。



 
22日 [上野駅構内の某本屋襲撃]

 毎度毎度のごとく、上野駅構内の某本屋襲撃。

 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」3巻(早川/小説)購入

 あわせて、柳沼行「ふたつのスピカ」11巻(メディアファクトリー/漫画)と、荒川弘「鋼の錬金術師」15巻(スクウェア・エニックス/漫画) も購入

 すでに読み始めた別の本があるので、「マルドゥック・ヴェロシティ」にとりかかるのは、もうちょっと先になりそう。
 とっとと読んでしまいたいんだがな。先の展開気になるし、来週には重要度の高い = 即効で読んでしまいたい本も出るから。

 今月は、なんだか異様に本を買っている (ここに書いている以外にも、買っているのです)。
 これ以上買うと、財政が厳しい。
 欲しい本は出ているが、諦めて、撤収っ!!



 
23日 [Honda Racing THANKS DAY 2006]

 23日は無事に確保できた。
 故に、ホンダの保有するサーキット、「ツインリンクもてぎ」に行く。

 目的は、本日開催のイベント「Honda Racing THANKS DAY 2006」。

 ホンダレーシングのファン感謝イベントだ。
 もっとも、私は格別ホンダのファンという訳ではない (WRC にも、ル・マン24時間耐久レースにも、ホンダは参戦していないが故に。GT も、応援しているのが NISMO 系のチームだったりする) のだがな。

 去年に引き続き、中々楽しいイベントだったので、そういう細かいことは言わないのが花。ということで、一つ納得していただきたい。

 今日の一枚は、コレ。
 8枚の写真を合成したワイド画像。物凄く横に長いので、注意して下さいませ。

Honda Racing THANKS DAY 2006


 終了間際にホームストレートにならんだ2輪、4輪の各車両のワイド画面。
 といいたいところだが、ここに写っているのはほとんど4輪だ。

 バイクの写真もあるにはあるのだが、横に長すぎてちと、入りきらんかった・・・



 
24日 [MSX は、私にコンピュータの基礎を叩き込んだ PC]

 自宅に帰ると、なにか荷物が届いていた。
 なんじゃこりゃ?
 と思って貼付票を確認すると、えぇ!?12月発売では無かったのか!?

 ということで、D4 エンタープライズ「1Chip MSX」が自宅に届く

 箱を開けると、マニュアル類は後で送るということで、現在は本体 (と、簡易マニュアル。AC-Adapter) のみが入っていた。

 マニュアルも CD-ROM も無いので、私の知識で 1Chip MSX を遊び尽くすことが出来ない (ソースコードが無いため、ヘタにいじると元に戻せない可能性が高く、「危なくて触れない」が正しい) が、何はともあれ現物は届いた。

 同梱物確認は、一瞬で終わった。
 さてと、机の上に場所を確保して、起動確認でもするか。



 
25日 [「トゥモロー・ワールド」劇場にて鑑賞]

 晴天だ。
 残念ながら 26inch タイヤの自転車、MIYATA「RUNNER」は、まだ使える状態になっていない。
 仕方あるまい。人生に妥協は必要だ。
 ということで、20inch タイヤの Bianchi「Mini VELO-8」で映画館に向かう。

 片道、約13km。

 アルフォンソ・キュアロン「トゥモロー・ワールド」☆☆☆

 18年間子供の生まれていない世界。鎖国状態の英国で、不法入国した一人の女性が妊娠した。
 という所から、周辺は全員敵という状況下で始まる逃亡劇。

 少子化を起点に始まっていると考えると、10年前に作られるべき映画だったように思う。
 けど、不法移民やテロ、弱者切り捨ての物語を描きたかったんだとすると、“今”作らえるべき映画だ。

 そうした意味で、物語とその背景に違和感を感じた。映像は凄いけどね。
 特に最後の戦闘シーン。あのシーンだけでも、金を払う価値が存分にあるっ!!

 日が落ちると面倒だ。今日は一本で帰るとしよう。
 時間的には、多少余裕がある。

 帰りはルートを変え、遠回りする。
 走行距離は約20km。

 自転車は全身運動だという事を、強烈に思い出した往復であった。



 
26日 [「プラダを着た悪魔」劇場にて鑑賞]

 朝起きると、背中がおかしかった。
 肩は、ちょっと重い程度。足はまったく正常。
 さすがに 30km の自転車走行は、若干の筋肉痛を発生させるな。

 夕方からは用事があるが、逆に言えばそれまでは時間があるということだ。
 一本は、行けるな。ということで映画館へ。

 デヴィッド・フランケル「プラダを着た悪魔」☆☆☆☆

 超有名ファッション誌の編集部を舞台にした映画。

 スタンダードな展開の脚本は、しかし丁寧さ故の面白さを見られる。
 標準以上の面白さを醸し出しているのは、メリル・ストリープの大貫禄演技。
 もう、それだけでおなかいっぱいっ!!

 用事があるので帰らねばならない。
 一本だけで撤収っ!!



 
27日 [東京ペディ場所判明]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 月刊「ラジオライフ」(三才ブックス/無線)購入

 12月23日(祝) の東京ペディは「ジ2」と判明。

 周りは、PC 系ジャンクではないようだ(おそらく無線系ジャンク)。
 例年と異なり、そもそもジャンク系 / PC 系も、出展者が少ないようだ。
 ちょっと残念である。

 以下、現在の出品予定物。

Pentium4 1.6GHz (だったハズ。Clock は違うかも) + M/B + メモリセット
(間に合えばケース + FDD + 光学ドライブ付き。HDD は無いと思う)
DVD+R Drive (2台)
Memory (各種)
AGP Graphic Card (詳細はしばしまたれよ)
PC 用スピーカー
PS2 キーボード (2枚以上)
PCI SCSI カード
PCI Network Interface Card (2枚以上)

 まだまだ、部屋の探索の探索中っ!!



 
28日 [久方ぶりの PC 改造ネタ]

 時々こういうのを書かないと、私が技術畑の人間であることを忘れられそうであるが故に。(過去に、そういうことがあったのである)

 eMachines「J2920」が私の部屋に来る
 新 PC を購入した親父が、以前使用していた PC だ。

 CPU が、CeleronD 2.44GHz なので、CPU 速度そのものはそこそこあるのだが、PCI Express はおろか、AGP さえ持っていない。
 Intel845GV のオンボードグラフィックのみ。3D 性能はまったく期待できん。

 ということで、録画 PC「紫電・改」と交換で実践配備する方針を立てた。
 CPU パワーに物を言わせ、負荷の集中している補助 PC「天山」の一部作業 (主に動画再圧縮) を代行させればなお良しだ。

 とりあえず、新 PC を「彗星」と命名。
 メモリを増加し、HDD のパーテーションを変更し、Windows2000 を Install。(付属の WindowsXP リカバリディスクは紛失したんだそうな)。
 HDD の残ったパーテーションをフォーマットし、USB TV Capture ユニットを接続。
これにて録画体制を構築。
 最後に、「紫電・改」から HDD 移動して、H/W レベルでの作業が終了だな。

 ここまでの作業が今週中に終われば良いが、さて、どうなることやら。



 
29日 [「大奥」(男女逆転世界版) 購入]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 よしながふみ「大奥」2巻(白泉社/漫画)購入

 全巻最後で予想された通り、男ばかりの大奥が、女性による幕府が、なぜ作られてしまったのか、なぜ成立してしまったのかが明かされる。
 ・・・と、言いたいところだが、明かされている真っ最中で終了。

 全てが明かされるのは次巻であろう。

 また一年待つのかっ!!!

 次の巻を待って待って待っている小説も少なからずあるので、一年で出るであろう前向きな予測が成立しているだけマシなのだがな。

 他にも、月刊「SF マガジン」(早川/文芸) 等を購入。
 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」3巻は、明後日には読み終わる予定。



 
30日 [実相寺昭雄監督、死去]

 月末恒例企画は延期。明日以降に変更する。

 やはり一人の映画ファンとして、この事を書かないわけには行くまい。
 一人のウルトラマンファンとして、この文章を書かないわけには行くまい。
 一人の特撮ファンとして、この文章を書かないわけには行くまい。

 実相寺昭雄が亡くなった。
 12月末には新作映画が、1月には「D坂の殺人」がついに DVD になるっ!!と喜んでいた所での訃報だ。

「ウルトラマン」「帝都物語」の実相寺昭雄さん死去 (asahi.com)

「ウルトラマン」演出、実相寺昭雄さん死去 (yomiuri.com)

 ウルトラマンの演出で名を馳せ (結果的に、「ウルトラマン」、正確には「ウルトラセブン」で仕事を干される事にもなったわけだが。ちなみに「ウルトラマン」のハヤタがスプーンで変身する回や、「ウルトラセブン」でメトロン星人と卓袱台囲んで話をする回などの演出を担当している)、「帝都物語」のようなエンターテイメント作品から、「無常」のような映画を撮りつづけた個性派監督。
 江戸川乱歩の小説を、もっとも「江戸川乱歩的に」映像化できた (と、少なくとも私は思っている) 監督でもある。

 「帝都物語」は、どこの映画館だったか、レンタルビデオが出た後で(特集上映だったかなぁ)、スクリーンで見た。
 「D坂の殺人」は wowow で見て、あまりの映像にのけぞった。
 慌てて「屋根裏の散歩者」をレンタルビデオで借りてみた。
 「無常」も「曼荼羅」も、レンタルだった。

 「姑獲鳥の夏」で、ようやく映画館で、リアルタイムで、見ることが出来た。
 映像的には、「帝都物語」の発展系であまり新しさを感じさせてくれる強烈なものではなかったが、クセの強い画で、「いかにも実相寺昭雄」と納得させてくれるものだった。
 「乱歩地獄」第二話、「鏡地獄」は真打だった。
 エロティックでサディスティックで背徳的な江戸川乱歩の小説を、見事に画にしていた。圧倒的映像体験だった。

 次の映画は、12月23日公開予定。「シルバー假面」。
 さぁ次はどんな画を見せてくれるんだ!?どんな画で魅せてくれるんだ!?ワクワクしていた。いや、今でもワクワクはしている。
 けど、「その次は無い」という悲しみは、ワクワクよりも大きい。

 実相寺昭雄監督監督の死に、哀悼の意を表す。



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