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新日記

2007年 2月

 
 1日 [勝手に宣伝計画 : 宇宙作家クラブpresentsロケットまつりスペシャル「はやぶさは見た」]

 またまた開催決定っ!
 毎度おなじみ新宿ロフトプラスワンにて開催「ロケットまつり」。
 今回は我らの工学実験探査機「はやぶさ」の第三段。

 前二回の工学的な話から、今回は理学的側面の話になるようだ。
 理学的思考回路はほとんど持っていないのだが、それだけに楽しめそうだ。

 以下、Web サイトより転載する。(一部編集)

宇宙作家クラブpresents
ロケットまつりスペシャル「はやぶさは見た」

2005年の9月から10月にかけて、小惑星イトカワに到着した「はやぶさ」は、様々な科学観測を行った。
イトカワはどんな場所だったのか、何が分かり、どんな謎が残されたのか。
「はやぶさライブ」第三弾は、惑星科学者達が解説する「はやぶさ」の科学観測成果です。

【出演】
吉川真 (JAXA/ISAS:「はやぶさ」プロジェクト・サイエンティスト)
安部正真 (JAXA/ISAS)
平田成 (会津大学)
松浦晋也 (ノンフィクション・ライター)
ほか

開催日時
2007年 2月10日(土)
開場 / 18:00
開始 / 19:00
料金 / \1200(飲食別)
場所 : 新宿ロフトプラスワン



 
 2日 [キミも今日からスパモン教徒]

 上野駅構内の某本屋には無かった。
 会社側の本屋にも無かった。
 地元にも無かった。
 仕方ない、Amazon か!?と思っていたが、本日最期と東京は八重洲の某本屋に行く。

 さすがにここに来ればあるな。
 素直に、昨日ミニカーを買いに行った時に行けばよかった。

 ボビー・ヘンダーソン「反☆進化論講座 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書」(築地書館/???)購入

 基督教原理主義者の唱える、何らかの存在が生物を作った (インテリジェントデザイン論。少なくない人数がこれを信じている) という理論を、彼らの理論を使って別の結論を組み立て、その事実でもって馬鹿にするという、非常に手の込んだ本。

 まだ冒頭しか読んでいないが、疑似科学を、徹底的に「馬鹿にしてやろう」という気概をそこかしこに感じる。
 まさに「毒まみれの」一冊だと思う。

 なるほど、面白いという評判に偽りは無いようだ。
 しばらく楽しんで読もう。



 
 3日 [Not young nor rich. Only with one motorcycle and the lifetime dream.]

 朝起きる。
 朝飯を食う。
 さぁて、映画館に行くか。

 夜は呑み会なので、それに間に合うよう予定調整せねばならん。
 移動する電車の中で、起動 PC「飛燕」を起動。
 映画の時間を調べる。

 ロジャー・ドナルドソン「世界最速のインディアン」☆☆☆☆☆

 1920年製のバイク、"インディアン・スカウト"を25年かけて自力で改造した爺様が、老い先短い男のラストチャンスにと、ポンヌヴィルのスピードレースに出場する話。

 どこかに物凄いアイディアがあるわけではない。
 ロードムービーの基本を押さえているが、基本を押さえているだけとも言えるくらいの作りだ。
 だが、それでも、見終わった後に「あぁ、良い映画を見た」と思わせてくれる、仕上がりだ。

 大満足の127分だった。

 その後、久しぶりの呑み会に参加。
 久々の呑み会も楽しく、今日は遊びつくしたという充実感の中、帰宅。



 
 4日 [「墨攻」「リトル・ミス・サンシャイン」劇場にて鑑賞]

 自転車を引っ張り出して、走り始める。
 住宅地の中は良かった。
 だがしかし、そこを出ると、悪夢だった。

 地平線まで田んぼの続く田舎道。
 吹き抜ける大風!!
 明日を考えると、無理はまずい。帰ろう・・・・

 帰宅後、車で再出発。地元の映画館へ。

 ジェイコブ・チャン「墨攻」☆☆☆

 映画の登場人物として追加された女性騎馬隊長が完全に邪魔。
 その話を全面的に切れば、それだけで話がかなり引き締まると思う。
 人海戦術による攻城戦の画は、面白いけどね。

 ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス「リトル・ミス・サンシャイン」☆☆☆☆☆

 崩壊家庭が再生するまでを描いた、愛おしく、哀しく、面白く、最後はほろりと泣かせてくれる映画。
 勝ち組だとか負け組だとか、そんな区別はクソくらえっ!!!という、清々しい気分にさせられる一本であった。

 明日を考えると、やはり二本でやめておくのが良かろう。
 撤収っ!!



 
 5日 [「WORKING!」3巻購入]

 会社そばの本屋を襲撃。
 高津カリノ「WORKING!」3巻(スクウェアエニックス/漫画)購入

 妙に客のいないファミレスを舞台にした、四コマ漫画。
 それ以上は、なんというか、説明しにくいのでぜひ読んでいただきたい。

 ロリコン変態の小鳥遊が、男を殴る伊波の父親にぶちきれるシーンの面白さよっ!
 それを盗み聞きしている伊波の可愛さよっ!!
 八千代の「切腹いたします・・・介錯して下さい」の飛びっぷりをっ!

 出だしの強烈さの割に、種島先輩の出番が、もはや見あたらないのは気のせいか。


 ・・・読んでいない人にはさっぱり分からんだろうが、そういう話なのであるっ!!



 
 6日 [「MZ RH-1」購入]

 望遠鏡を購入するべく、さまざまな調査を開始。
 だがしかし、狙っていた反射望遠鏡の箱が、我が愛車には搭載不能 (見合った箱を自作すれば、ギリギリ載りそうではあったし、後ろから助手席まで潰す覚悟があればほぼ間違いなく載った) であるということが判明。
 やはり赤道儀がついていると、デカイんだなぁ。

 購入断念。

 したのが、先月頭。
 それから体制を立て直し、本日、アキバヨドバシを襲撃。
 Sony「MZ RH-1」(Hi-MD 録再機)購入

 USB 経由で PC と接続し、MD の中身を wave として PC に取り出すことが出来る機器だ。その機能が欲しくて購入。
 今でもラジオ放送の録音に MD を使用している (他の用途で使用していた時期は無いような気がする) のだが、聞くのは AppleComputer「iPod」。(これまで、Portable の MD Player を保有したことが無かったという側面もある)
 「iPod」に流し込むために MD で録音した音を PC File 化する作業がめんどくさくて仕方なかったのだが、これで、それも容易になることだろう。
 CM カットの手間は、どうしようもないから諦める。

 ついでに、生録できるというのも魅力だ。
 かなり良い音で取れるということなので、場合によっては、現在使用している SANYO「ICR-S170M」(IC-Recorder) に取って代わることになるやもしれぬ。
 10日(土) に予定されている「ロケットまつり」で使ってみて、判断すればよかろう。

 問題は、10日(土) までに実験している暇がなさそうということだろうか。
 またぶっつけ本番かっ!!



 
 7日 [絶食]

体調不良爆裂中



 
 8日 [体調は緩やかに回復傾向]

体調不良継続中



 
 9日 [出力四割程度]

 体調は、かなり回復した。
 少なくとも、今日一日、仕事は出来た。
 問題は、あれだ。
 体力がどこまで回復するかだな。


 ・・・私は無茶してナンボ、無理してナンボの人間だから、きっと大丈夫なんだろうがなっ!!!


 気合で復活してみせるぜ。
 では、これより気合を入れて寝る。
 お休みなさいっ!!!!



 
10日 [復活、そして「はやぶさは見た」に参加]

 体調は、回復している。
 体力は、正直なところやってみねば分からん。
 ならば、やってみれば良い。
 ということで、出撃を決断。

 新宿ロフトプラスワンにて、宇宙作家クラブ Presents「ロケットまつりスペシャル「はやぶさは見た」」に突入する。

 駄目なら駄目で、途中でつっぷして、後は記録している音声に頼るっ!
 結論を言ってしまうと、いつもよりも疲れているが、無事に体力は持ったんだがな。

 今回のトークライブは、これまでの機械的な話から、そうした機械から得られたデータから、どういった事が分かったのか。また、どんな謎が出てきたのか?という内容。

 内容は極めて多岐にわたったが、もっとも興味を惹かれたのは、小惑星イトカワの起源について話。

 どのようにしてあの特徴的な形状が出来たのか。(そもそも、あの形状が特殊なのか、それともありふれたものなのかは分かっていないという話もあった)
 現在の軌道要素では、長時間存在できない。では元々はどういう軌道にあったものが、どういう理由で現在の軌道に入ったのか、と言った話は、もちろん今回の観測結果から導き出せる一つの推論に過ぎない (妄想、と表現していた) が、実に面白い内容であった。
 理学は理学で、面白いことやっているんだなぁ。

 理学的成果とはかくなるものか。
 やはり工学的な成果とは、見え方がまったく違いますな。

 帰り際、Sony「MZ RH-1」で録音した音声を確認する。

 圧倒的だ。
 詳しくは後日、別に書こうと思うが、圧倒的に音が綺麗だ。
 恐るべし、Sony「MZ RH-1」っ!!!



 
11日 [「Dear Friends」「守護神」劇場にて鑑賞]

 午前中は自転車でぶっ飛ばす。
 一休みして、夕方から映画館へ。

 両沢和幸「Dear Friends」☆

 まじめに作られた痛々しい話ほど悲しい事は無い。
 主役以下、数名の寒い演技が、それを加速させてるし。登場人物は全体的に知能指数が低いし。行動が一貫していないのが致命的だよなぁ。
 いやはや。
 ちなみに、百人ちょっと入る映画館に、一人だけでした。
 さすがに映画館か仕切りって経験は初めてだなぁ。

 ところで、呑み会面子よ。この上、「DOA」に挑戦するのは、正直、厳しい。一ヶ月で二発は・・・精神的に、ね。

 続いてもう一本。
 アンドリュー・デイヴィス「守護神」☆☆☆

 思ったほど「海猿」には似ていなかった。“インスパイヤードバイ”ってやつですか!?
 それにしても、同じような事故が半年もたたない内に二回も、同じ管区で発生するのはどうかと思うぞ。

 ま、今日は二本とも「覚悟」の上の映画だったからね。その意味では、「守護神」はまともだった、かな。
 撤収。



 
12日 [雑務処理、あるいは体制立て直し]

 映画館に行くつもりだったが、他の、やらねばならん事を片付けるために断念する。
 先週のノロ攻撃が、意外なところで効いてくる。

 仕方ないやね。

 ついでに、映画のチラシデジタル化を進める。
 今日整理した分を含め、総合計400枚のチラシ整理を完了。
 スキャンだけして整理していないチラシは、さらに100枚ほどある。

 スキャンしていないチラシもまだまだあるから、(2004年あたりから整理していないようだ。おそらく、2003年の後半も未整理でどこかにある) まだ二ヶ月くらいはかかるだろう。
 雑誌の切り抜き整理も始めると、もっと遅れるかもしれん。
 ま、のんびりと進めるとしよう。
 急ぐ作業じゃないしね。



 
13日 [「のだめカンタービレ」17巻購入]

 上野駅構内の某本屋襲撃。  二ノ宮知子「のだめカンタービレ」17巻(講談社/漫画)購入

 言わずとしれた、クラシック漫画の新刊。

 千秋と父親の確執を描くのだろう、という予想は当たったが、描き方や展開は、予想と異なっていた。
 描いている物は予想通りなのだが、予想よりも間接的な描き方。

 ま、直接対決させちゃうと、のだめ が物語に絡む余地がなくなるから (ただでさえ、ここんところ本編には絡んでいないからな) って側面があるような気がするけどね。

 曲や楽団の話は、まぁ、脇に置いておこう。
 ・・・違うぞ。
 ベートーベンが嫌いだからじゃないぞ。

 多分、違うぞっ!!!



 
14日 [新装備「MZ RH-1」の威力にのけぞる]

 土曜日の「ロケットまつり」で録音した音声を聞き終わる
 やはり短い間に、もう一回聞きなおすという行為は有効だな。
 トークライブという性質上、途中で話の方向性が変わることがあるが、後から聞きなおすことで前半と後半がつながったりして、そのときとは段違いに理解できるようになる。

 てなことはさておき、驚くべきは、新装備 Sony「MZ RH-1」の録音能力だ。
 これまで使用していた SANYO「ICR-S170M」(IC-Recorder) は、「とりあえず録れる」という製品だったが、これは「高音質で録れる」という製品。

 集音能力の高さは、マイクの Audio-technica「AT9440」(価格的な安さはもちろんだが、簡易スタンドが付属しているので購入した) によるものだろう。
 だが、マイクの拾った音を、こうも高い分解度のまま保存している性能は圧倒的だ。
 「ICR-S170M」とは製品性質が違うし、そもそも録音後のファイル容量も比較にならないくらい巨大なものだが、期待をはるかに上回る音質だ。

 後は、実際に吸い出してみて、この音声を活かした圧縮設定を探す必要があるな。
 続きの作業は明日以降っ!



 
15日 [「MZ RH-1」と PC を接続する]

 Sony「MZ RH-1」に付属されている「Sonic Stage」を主力 PC「疾風」に Install
 その後、USB 経由で「疾風」「MZ RH-1」を接続。

 さすがに、リームーバブルメディアとして使えるようになるわけではないようだ。
 1Gbyte のリームーバブルメディアであれば、それなりに需要があるような気がするがなぁ。
 そんな事はさておこう。
 今回の購入目的に含まれていない部分は後回しだ。

 保存先等、基本的な設定を行い (私は Windows の "My Document" を使用しないので、ユーティリティのデフォルト設定からの変更は必ず行う必要がある)、おもむろに吸い出す。

 インターフェースは、非常に分かりやすく、まったく迷うことは無い。
 箱から取り出すまでの面白さは任天堂 (「Wii」) にも Apple Computer(「iPod」) にも負けているが、インターフェースの一見的分かりやすさは、少なくとも Apple Computer「iTunes」には勝っている。

 さっそく吸い出す。
 60分のラジオ放送を、PCM Format の WAVE-File として吸い出すのに、だいたい10分と言った所か。
 再生して録音しなおすのとは、比べるのもばかばかしいほど短い時間だ。

 吸い出したファイルは、MD Track に名前が振られていない場合、MD Track 番号 + 吸い出した年月日が付けられる。
 そのため、MD Track に名前が付けられていない MD を二枚吸い出した場合、非常に分かりにくくなる。

 まだ把握できていないのだが、どこかに、吸い出した MD ごとに、自動的にフォルダを割り振る設定はないのだろうか?
 その機能があるだけで、大分違うと思うのだが。

 他にも、何点か細かい不満や疑問点はあるものの、吸出しツールとしては十分な性能を有していると言えよう。
 さぁて、「ロケットまつり」のデータ吸出しでもやるか。



 
16日 [ピンク映画の DVD を探さねばなりませんっ!]

 相変わらずレンタルビデオ店を渡り歩いて、いろいろな映画のビデオを探している。
 DVD 化されていない映画は、とっととビデオで探したいが、どんどんビデオは無くなっている = 捨てられている。
 早めに探し出さないと、本当に見られなくなってしまうからな。

 本日は、DVD 化されているかどうか分からない映画を、ネットで集中的に検索してみる。
 そして驚く。

 かなりの本数のピンク映画が DVD 化されているじゃないかっ!!

 周防正行「変態家族 兄貴の嫁さん」
 滝田洋二郎「痴漢電車 下着検札」
 黒沢清「神田川淫乱戦争」
 黒沢清「ドレミファ娘の血は騒ぐ」

 まさか、すべて DVD 化されているとは・・・
 悲しいかな、すでに滝田洋二郎「痴漢電車 下着検札」(竹中直人のスクリーンデビュー作品。監督は「陰陽師」の人) は発売元にも在庫が無いようだが、他は全て、Amazon でも買えてしまうようだ。

 すぐには買わんが (経済計画というものがあるのだ)、とりあえずレンタルビデオで探してみるか。

 滝田洋二郎「痴漢電車 下着検札」と、黒沢清「ドレミファ娘の血は騒ぐ」は見たことがないしな。

 問題は、ピンク映画の DVD が、恐ろしく探しにくいという事か。
 店によって、邦画の片隅に置いてある店もあれば、AV コーナーの片隅に置かれている店もある。

 ・・・がんばって探すぞっ!!



 
17日 [「幸せのちから」「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」を劇場にて鑑賞]

 新装備、Sony「MZ RH-1」(ポータブル HiMD Player) を PC に接続してみて驚く。
 ソフトを接続する前に繋いだら、リムーバブルメディアとして普通に認識されたぞ?

 使い道が広がるぞ、これ。

 と驚いたのは今日の午前中。
 ついでに近所をざっと自転車で走る。
 週末だけとは言え、毎週走っているおかげで徐々に体が慣れてきたな。

 午後からはもちろん映画館へ。
 ガブリエレ・ムッチーノ「幸せのちから」☆☆☆
 ハリウッドの好きそうな成功譚だねぇ。
 伏線とおもいきやそのまま切り捨て、という話がやたらと多いのと、主人公親子以外の書き方が薄っぺらなのは、映画の弱点だろう。

 馬場康夫「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」☆☆☆
 まったく期待していなかっただけに、予想外の出来。
 「実態のない好景気」と呼ばれるバブルを全面肯定 (これも凄い話だ)、見ながら爆笑し、見終わったら内容なんざなにも覚えている必要はないし、そもそも記憶しているだけの内容なんて存在しない。
 最高に下らないが、素晴らしく笑える映画であった。
 あまりにも下らないので、許せない人もいるだろうが、私はこういう馬鹿映画、好きなんでね。

 もう一本見ようかと思っていたのだが、弐本目が面白かったので戦意喪失。
 「クソ、つまらねぇ映画見せやがって。口直しだオラァ!!」という勢いを取れると思っていたからねぇ。
 嬉しい誤算なので、ま、いいか。
 撤収。



 
18日 [「魂萌え!」劇場にて鑑賞]

 東京マラソンで、都内は大規模な交通規制が敷かれている。
 東京都内、大規模交通規制。


 それはとっても面白そうだっ!!!


 都内に住んでいない私としては、休日の交通規制など物見遊山に丁度良いもの程度の感覚にすぎん。
 なに、都内の映画館でしかやっていない映画もある。少なからずある。
 それと併せて、見に行くとしよう。

 雨の中出撃。
 映画の前売り券を当日券に切り替えてから、毎度のごとく有楽町〜日比谷方面を放浪。

 日比谷シャンテ噴水周辺に、まったく人がいないことに感動しつつ、そこらをぶらぶら歩いて時間をつぶす。

 阪本順治「魂萌え!」☆☆☆☆

 定年退職から三年後。夫が突然亡くなり、生活が激変。その中で、夫に10年来の愛人がいたことが発覚。
 短時間で、様々な体験をせざるを得なくなった女性が、第二の人生に目覚めてゆく姿を描いた作品。

 これたぶん、もっと歳のいった、それで女性なら、もっと面白いんじゃなかろうか。
 現実味が感じられなくてつまらなくなる可能性もあるけど。

 ちなみに、劇場から出ると交通規制は解除されていた。
 雨も上がり、雲の隙間からは陽が差していた。
 映画のラストから繋がった清々しい気分で、撤収っ!



 
19日 [「サンデーGX」購入]

 毎度のごとく、上野駅構内の某本屋襲撃。
 月刊「サンデーGX」(漫画/小学館)購入

 今月の、広江礼威「BLACK LAGOON」
 張が、カッコイイッ!!!!!と悶えていたところ、最後のコマで「まさかベニーまでもが!?」と口走る羽目になる。
 LAGOON メンバーで「銃を持たない」二人が、さて、どう動くのか。
 次号・・・は休みなのか。次々号が楽しみだ。

 島本和彦「新・吼えろペン」は、これまで謎に包まれていた仮面の女、星紅の過去が明らかにされるという衝撃の展開。
 なんの教訓にもならんことを並べた上で、「食玩買いに行こう」というオチに大爆笑。
 島本和彦、さすがに上手いっ!!



 
20日 [「図書館危機」読了]

 有川浩「図書館危機」(メディアワークス/小説)読了

 国家権力による検閲がまかり通っている架空日本で、検閲と、文字通り戦う (銃撃戦あたりまえで) 図書館を描いたシリーズ第三巻。
 色恋沙汰は多いし、文体はライトな娯楽小説 (かなり暴力的だが) だけど、根幹にあるのはけっこう重たい話。

 メディアワークスだし、これも終わらないシリーズになるんじゃないだろうな!?(「E.G.コンバット」といい、「ダブル・ブリッド」といい、「ブラックロッド」といい、「タツモリ家の食卓」といい、私が読むシリーズは、途中停止がやたらと多い) と思っていたら、次で最終巻だそうで。
 どこに着地するのか。
 それまで評価判断は保留。
 だがしかし、少なくとも今のところ、「次はいつ!?」と思える面白さ。



 
21日 [上野駅構内の某本屋襲撃]

 上野駅構内の某本屋襲撃。
 ジョン J.ナンス「軌道離脱」(早川/小説) と有川浩「クジラの彼」(角川/小説) を購入

 ジョン J.ナンス「軌道離脱」は、民間宇宙機による遊覧軌道飛行中が行われ始めた近未来、その民間機がデブリの直撃を受け、パイロットが死亡。無線も使えず、エンジンも使えない状況下で、たった一人の乗客が地球帰還にむけて努力するという話らしい。
 映画かも決まったことだし、面白そうなアイディアが、見事に生かされているのだろう。

 有川浩「クジラの彼」は、なんでも同作者の「空の中」「海の底」の番外編 (出版社が違うのに、よくやる) があるらしい。
 短編のラブストーリーという事なので、あの人とかあの人だろうなぁ。
 楽しみに読もう。



 
22日 [「キンキーブーツ」DVD 購入]

 会社帰りに秋葉原へ。

 ジュリアン・ジャロルド「キンキーブーツ」の DVD 購入
 音声解説と、短いがメイキング (15分しかない) も入っているようだが、特典はあまり充実していない。
 英国コメディ映画じゃ、爆発的に売れるとは思えんし、仕方ないかね。

 弐週間前の、ノロ (疑い) でぶっ倒れている間に、実は DVD をけっこう見ている (二日目の夕方には、思考回路が回復したため DVD を見ていた) ので、たまっている DVD は少ない。
 近いうちに見られるだろう。
 ちなみに、来月はアレクサンドル・ソクーロフ「太陽」とベネット・ミラー「カポーティ」の DVD が出る。
 今から楽しみだ。



 
23日 [「クジラの彼」読了]

 有川浩「クジラの彼」(角川/小説)読了

 「いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」という作者の言葉通り、全6編ラブロマの短編小説集。
 同じ作者の「空の中」「海の底」のその後が描かれる話が3編入っているが、それを含めてすべて自衛官の恋愛話というのも変わっていると言えば変わっていると言えよう。
 有川浩の小説としては、自衛隊の話は普通のことだがな。

 「空の中」のその後は、大爆笑。
 デートや保育園のハイキングで、どんな大惨事に陥る気なんだろう、このヒロインは。

 ジョン・J・ナンス「軌道離脱」(早川/小説)は三分の一といった所か
 NASA の長官が悪役 (個人的確執で非常事態に協力しない) として描かれているのが新鮮だ。



 
24日 [「それでもボクはやってない」劇場にて鑑賞]

 午前中は、自宅で私事を片付ける。
 んで、夜は夜で別件があるんだよなぁ。
 東大宮は、諦めましたっ!!無理ッス!!(私信)

 とりあえず、秋葉原に行かねばならんので、秋葉原へ。
 移動中の電車で映画の時間を確認するも、到着時間と開始時間と帰宅せねばならない時間の条件を満たす、見たい映画が無い。
 仕方ない。
 上野公園内をぶらつき、旧岩崎邸まで歩き、邸内をゆっくり回り、最後は秋葉原まで行く。
 3時間ばかり、歩きっぱなしはさすがに疲れるな。

 秋葉原で用事 (DVD 予約ともいう。ヤマギワソフトは、第二/第四土曜日に予約するとポイントが二倍なのである) を片付け、一気に帰宅。
 無事に間に合う。

 夕飯を食べてから、今度こそ映画館へ。
 大丈夫、今度は時間を調べてあるから。

 周防正行「それでもボクはやってない」☆☆☆☆☆

 痴漢冤罪疑惑者の裁判を画いた周防正行の新作。
 作品を見ていれば誰もが分かるが、被告人は無罪とも有罪とも取れるように作られている。
 裁判の基本原則は「疑わしきは罰せず」。
 つまり、この被告人はその原則において無罪。だがそれが揺らぐのが現在の日本の裁判だという話を、2時間かけて描いた作品。

 周防正行のシリアス映画にして、すさまじい見応えの映画に仕上がっていた。
 良いね。必見だね。

 すでに日付が変わる時間。次の映画はない。
 撤収っ!!



 
25日 [今回は、やはり駄目だった]

 久しぶりの出撃制限により、出撃不能に。
 ま、夕方はちょっとだけ出かけたけどね。レンタル CD 返しに。
 そういや、最近レンタルショップで DVD 借りなくなったなぁ。
 CS-Digital / BS-Digital 威力は絶大だな。

 用事の隙間を駆使して、取り貯めていたドキュメンタリ番組 (NHK-BS hi の「神様がくれた時間 岡本喜八と妻 がん告知から死までの300日」は素敵な番組であった) やら、見ていなかった DVD (やはり「スターウォーズ」は旧三部作のオリジナル版が最高だ) やら、「ダンクーガノヴァ」(イマイチ。OP で、主題歌がすでに燃えない。スーパーロボットのくせに絶唱系ではないのは大減点っ!!) を見て、一日が終わる。

 ま、昨日の歩き通しで体力もだいぶん削られているので、休養日だと思えば諦めよう。
 出撃制限は、それなりに厳しい・・・



 
26日 [「Freedom」DVD 2巻購入]

 会社帰りに秋葉原を襲撃。
 OVA「Freedom」DVD 2巻購入

 日清カップヌードルの TV-CM の、長尺版第二段。
 本当は土曜日に買うつもりだったのだが、あまりのレジ行列に嫌気が差して購入しなかった DVD でもある。

 本編は、すでに Yahoo 動画で無料配信されたときに見ているのは、ただの事実だ。
 Yahoo 動画や GyaO の無料動画配信サービス (Yahoo も GyaO も、会員料金を払っているので、無料配信の動画ばかり見ているわけではないが) は、本当にありがたい。
 これもまた、レンタルビデオの依存率低下の原因だろうか。

 話がそれた。
 本編はすでに見ている・・・とかいいつつ、この文章を書いている間に見終わってしまった。
 それじゃぁ、次、特典映像、行ってみよか。
 いつかじゃない、まさに「これから」な。



 
27日 [「月に願いを!」は明日まで]

 セレーネ「月に願いを!」キャンペーン
は、ついに明日 (28日) まで。
 まだの人は、今すぐ登録しようっ!!
 周りに登録していない人がいれば、即座に登録させようっ!!

 だいぶん前に名前もメッセージも登録 (名前のみで、メッセージなしの登録も可能。「ペットの名前でもかまわない」とは、発案者の的川先生当人の言葉である。JAXAi で解説員に質問を浴びせかけていたら、後ろから出てきて解説していただき、本気で驚いたのはただの事実である) した私に出来るのは、ここで、こうして宣伝することくらいしかないからな。

 だから、宣伝っ!!



 
28日 [もちろん、来月期待の映画だ]

 先日に続き、新宿オペラシティの、NTT ICC で開催中の「Open Sky2.0展」(メーヴェのようなものの展覧会) は、3月11日まで開催。
 まだの方は、お早めに。
 ちなみに、今週末3日と来週10日は、私も行く予定。予定は未定だが・・・

 それでは、毎月恒例の来月期待する映画。

 まずは、やはりこれだろう。
 ロバート・アルトマン「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
 巨匠、ロバート・アルトマンの遺作。あの、止まらないカメラとでもいうべき独特のカメラワークも、これで見納めか・・・

 続いては、予告編で心を鷲掴みされた一本。
 トム・ティクヴァ「パフューム ある人殺しの物語」
 パトリック・ジュースキントの小説を映画化。って、ベストセラーらしいが、未読。
 監督が「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァというのはもちろんだが、予告編を見ると、露出アンダーな欧州時代物の王道な映像でうれしい限り。

 主演と監督、これも映画鑑賞時の重要チェックポイント。
 トニー・スコット「デジャヴ」
 ものすごい傑作にあたる可能性は低いが、致命的な外しにあたる可能性が極めて少ないトニー・スコットの新作。
 既視感で得られた情報から人を救う、という話らしい。しかも過去に死んだはずの。
 ・・・どういう物語なんだか想像もつかんっ!!!

 映画館に置かれているチラシも、重要な情報源だ。
 ケヴィン・マクドナルド「ラストキング・オブ・スコットランド」
 知識層、裕福層を大虐殺するという恐怖政治を繰り広げ、ウガンダを壊滅的な状況に追いやったアミン元大統領を、側近の医者の視点で描いた作品らしい。
 「20世紀の悪役」というのを選んだら、間違いなくその一人に入ると思われるアミンの映画だ。上手く作ってあれば、本当に恐ろしい映画になっているに違いない。

 予告編の作りは、とてもとても重要だ。
 ショーン・レヴィ「ナイト ミュージアム」
 ベン・スティラーとロビン・ウィリアムズという出演者は惹かれるものがあるが、予告編によって「面白そう」だったり「たいして面白くない」だったりと、非常に不安定な評価になっている作品。
 時間次第かなぁ。

 恋愛映画の場合、俳優の組み合わせの面白さも重要だ。
 ナンシー・マイヤーズ「ホリデイ」
 米国と英国で、冬休みの間にハウスチェンジした二人の女性の物語、という部分は実は動でもよく、ケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックによるロマコメというのが是非みたい。
 メインは、キャメロン・ディアスとジュード・ロウのロマコメらしいが、そっちはあんまり興味が無い。

 続いて邦画。

 主演級で名前が出ている人間が三人いて、二人が気にあれば見に行く動機としては十分だろう。
 長尾直樹「アルゼンチンババア」
 原作は、よしもとばなな。らしいけど未読。内容は知らない。
 だがしかし、役所広司と鈴木京香という出演者は、それだけで、私としては見に行く価値が有る。堀北真希?「逆境ナイン」と「ALWAYS」しか知らんからなぁ。

 監督の名前だけでも十分だ。
 大友克洋「蟲師」
 漆原友紀の同名コミックが原作らしいし、アニメ化もされているというが、どちらも知らん。
 内容も知らん。若手の中では注目株のオダギリジョーと蒼井優が出ているし、予告編を見る限り、画が綺麗だったので見に行こうかと。けど、あんま良い評判を聞かないんだよなぁ・・・

 同じく監督の名前だけで十分。
 新海誠「秒速5センチメートル」
 正直、長編よりは短編のほうが向いている監督だと思っているので、連作短編である本作は、期待度が極めて高い。
 どのくらいかというと、期間限定で、Yahoo 動画で公開されていた第一話を見ずに待っているくらいだっ!!!

 予告編では面白そうだがしかし、という小林義則「アンフェア the movie」のような映画 (面白そうだとは思ったが、TV シリーズを見てないので劇場に行く気になりそうもない) や、題名を見た時は TV ドラマの映画化か!?と思った「相棒」(正確には、リュ・スンワン「相棒 シティ・オブ・バイオレンス」)。監督的には見に行きたいが、しかし・・・と思っているキム・ギドク「絶対の愛」等、来月もさまざまな映画が公開される。

 だがしかし。来月末からしばらくの間は、スケジュールがまったく見えない状況になっているのも真実。
 さぁ、趣味に生きる時間を、どうやって探し出す!?



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