新日記

　先月末に、住んでいる部屋で大規模な漏水事故が発生。
　部屋が壊滅的打撃を受ける。

　本の大部分と、DVD・BDとPCの被害こそ最小限だったものの、まったく被害がなかったわけではない。
　部屋の明かりの傘の中に水が入っているレベル。
　漏電事故が怖いので、一部はブレーカーダウンさせて、時間をかけて少しずつ復旧させる。

　その復旧作業の最中にも、映画館に行く。

　3月26日に、水島努「ガールズ＆パンツァー最終章 第3話」☆☆☆☆。
　4月12日に、ブライアン・カーク「21ブリッジ」☆☆☆☆。

　いよいよWebの更新再開の本日も、もちろん映画館へ。

　大友啓史「るろうに剣心 最終章 The Final」☆☆☆☆。
　物語とは、アクションシーンの動機付の為にある。
　こまけぇこたぁいいんだよっ！！！
　という叫び声が聞こえてきそうな中身。
　シリーズの時間軸としてはこれで終わり(で、いいんだよね？)ということもあり、さして意味もなく過去の登場人物が登場し、少ないながらも見せ場がある。
　敵の動機はともかく、それで無差別テロは、だいぶんどうかしているよね・・・

　ポール・W・S・アンダーソン「モンスターハンター」☆☆☆。
　いや、違うな。評価点は通常の映画と同じではない。そう、ポール・W・S・アンダーソン映画としては完璧、というべきかもしれん。
　つまり。
　中身なし。
　アクションシーンのみ。
　「おれの嫁は最高だろ？」
　・・・うん。
　私が元のゲームをやっていないからかもしれないけど、通常営業なので問題ない。
　期待していた作品を、期待していたように仕上げてくれている。

　どちらも満足度は高い仕上がりであった。
　満足満足。

　さて。
　本日は弐本で撤収っ！！

　明日は休みで、明後日は仕事。
　ということは、今日明日は、やれるな。

　ということで、定時で仕事を上がり映画館へ。
　こういう時は、コロナ騒動での残業規制が本当にありがたい。

　永岡智佳「名探偵コナン 緋色の弾丸」☆☆。
　ここんところ劇場で見ている名探偵コナンの劇場版だが、正直、今年のはハズレ。
　原作もTVアニメも見ていないので、理解が追い付いていないところはありそうだが、それにしても台詞で何でもかんでも説明するのはダレるし、説明も、特に前半は説明説明説明で台詞がやたらと多い。そして、説明ってのは基本的には面白くない。
　この映画でも、もちろん面白くない。
　その上で、展開も雑だ。

　東京名古屋を25分で結ぶ磁気浮上リニアという説明をするなら、せめて“25分”という時間制限をもっと活かしてほしいし、活かせないなら、せめて「あと五分で衝突」というように細かく区切るべきではないだろう。
　現状の脚本では、台詞で口にしている以上の意味がないので、まったくの無駄だ。

　消化不良だな。
　とはいえ、今日はもう壱本行けるのよね。

　堀貴秀「JUNK HEAD」☆☆☆☆。
　手間がかかるが故に、その本数が少ないストップモーション映画。
　それをさらに手間のかかるSF娯楽映画で、しかもほとんど独自に、一人で作り上げただなぁ！？
　物語や映像には「BLAME!」か！？とか、「いやもうこれ完全に黒い三連星(ガンダム)」だよね！？という部分こそあれど、よくぞまぁこれだけの作品をストップモーションで作り上げた。
　独力制作じゃなくても、これは十分以上にすさまじい。
　久しぶりに圧倒される映画であった。

　連続して見た時に、後から見た作品の方が出来が良いと帰路の足取りも軽やかだ。
　撤収っ！！

　午前中はゆっくり休み、午後から映画館へ。

　D・W・ヤング「ブックセラーズ」☆☆☆☆。
　NYブックフェアを軸に、NYの書店の現状、出版業界の今、古書の歴史、そして出版業界の未来を描くドキュメンタリ映画。
　取り扱う範囲が広いこともあって、やや甘く感じるところもあるが十分以上に楽しめる作品であった。
　本も、美術品のように一部の好事家の収集物になってしまうのは、嫌だなぁ。
　「そうはならないさ」という意見を信じたい。

　バーラ・ハルポヴァー／ヴィート・クルサーク「SNS 少女たちの10日間」☆☆☆☆☆。
　女優(18歳以上)に、12歳と偽ってSNSのアカウントを作成し、何が起きるのかを追いかけたドキュメンタリ映画。
　空前の「胸糞悪い映画」となっている。
　ただただ狂人どもが現れる様を見せつけられる地獄のような時間。
　なにが最悪って、これが現実ということだろう。
　あぁ、胸糞悪い。

　出来と満足度は比例しない。
　明日は仕事なので、今日はこの辺でやめておこう。

　撤収。