新日記

　今年壱発目の映画館。
　さぁて何を見ようかな・・・
　これだ。

　バイロン・ハワード／ジャレド・ブッシュ「ミラベルと魔法だらけの家」☆☆。

　史上最悪の映画館体験であった。
　後ろの席のガキンチョには、上映開始前にポップコーンを浴びせかけられ、上映中は前の方の席でガキンチョが騒ぐ騒ぐ。

　映画の出来は史上最悪ではなかったが、さほど面白くもない。
　魔法によって外界と遮断された世界で、魔法の力によってその世界の中核をなす家族の、栄光と没落と再興の物語。
　しかも、外の世界へ開かれたのに、結局狭い世界に回帰して再興してしまうのは、ちょっと怖い。
　眼鏡ヒロインというのも話題になっていたげ、眼鏡が結局「エリート一家の(先天的理由により)落ちこぼれの記号」として使われてしまっているので、かなり残念な印象。
　最後に一家の権力が復活したところでも眼鏡を外さないのはせめてもの救いかぁ？
　それにしても、家族の描写が、登場人物によりかなりムラがあるのと、かなりの量の伏線が放置されているように感じる。これは、あれか。スピンオフを配信で作るためか？

　なんかこう、腹の立つ映画館体験であり、もやもやする映画であった。
　ディズニーアニメの吹替は、映画館で見るものではないのかもしれん。
　撤収。

　仕事を終えてから映画館へ。
　座席は昼休みに確保済み。
　スマホで使えるオンライン予約システムは、実に便利だ。

　スティーブン・ラリビエー／デヴィッド・エリオット／ジャスティン・T・リー「サンダーバード55／GOGO」☆☆。
　驚異の技術再現映画。
　人形劇作品サンダーバードを、当時の技術で今再現する、というコンセプトの作品。
　当時発売されていたレコードのうち、映像化されていないレコードオリジナル作品を、新作として作ったらしい。

　これが実験作品であるなら面白いと思うが、商業ベースで公開する作品としてみると「？？？」になってしまう。
　なにせ、「今」ならではの工夫が見られない。
　技術再現するのが目的だからというのは分かるが、「それでいいのか？」とも思ってしまう。
　もちろんこれはまったく個人的な考えだが、再現するならその上に「今ならでは」の部分を入れろよと思ってしまう。
　“手元のアップシーンも本当に人形でやって見せる”(当時と同じ、その部分だけ実写)とか、人形劇としても、色々とやれる事あったと思うんだけどね。

　もちろん時間切れだ。
　撤収。

　仕事を終えてから、さて映画館へ。

　リドリー・スコット「ハウス・オブ・グッチ」☆☆☆☆。

　「based on true events」ではなく、「Inspired by True Events」なので、創作であることは大前提。
　それでも、殺人という最悪の形で幕を閉じる創業のグッチ家が自滅して行く様を、実名で描く映画には違いない。

　やや不親切というか、煮え切らないところもある。
　家業に興味がなかった男が、なぜ家業を継いだのか？弁護士になる、という台詞も出てくるだけで回収されないまま等々。
　しかして、どこにも派手な展開はないのに、2時間30分の映画を、時間を感じさせずにしっかと見せてくれる緊張感ある演出と、実力派の俳優陣。

　いやぁ、面白かった。
　「最後の決闘裁判」と立て続けに、これだけの映画を撮るリドリー・スコット。年とっても元気ですな～。

　明日も普通に仕事なので、壱本で撤収。

　頭痛が・・・
　先週今週と、ちと仕事が忙しかったところに惰眠の限りを尽くした昨日。

　反動か。

　仕方ねぇ。
　今日も惰眠の限りを。
　と、横になりながら映画を見る。

　ジョン・フランケンハイマー「グラン・プリ」BD鑑賞。

　の、はずが。
　いや、冒頭は見たんだ、冒頭は。
　「あぁ、モナコだ」と思いながら。

　気が付いたらメニュー画面だよ。
　再生終わってるよっ！！！！！！

　いやまぁ、正直、それほど面白いと思っている映画じゃないんだけど、寝るほどひどい映画でも無いだろう！？

　調子悪い時に、横になりながら映画を見るもんじゃないな。
　あ、熱はないし頭痛以外は何もないので、例のアレじゃなさそう。
　既に、正常になっているしな。

　・・・寝ていた二日間。
　なんかこう、時間を無駄にした気分。

　今週はどこかで、会社帰りに映画館に行こう。